体の使い方とは? vol.1

 体の使い方をここ数年よく耳にする事が多いと思います。私も5年前から月一程度で通っているマッサージの先生にここ最近以前に比べてよく、体の使い方について教えてもらう事が多くなりました。では一体具体的にどう体の使い方を良くしたらいいのでしょうか。

 走る時、一番使う筋肉とは一体どこでしょうか。高校時代の私なら太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)と答えていました。実際、ゲガで3ヶ月ほど休んだ後にモモの前を触って「無くなったなぁ、」と思っていました。そして練習に復帰して二週間後には元に戻って、「よしよし。」そんな風に思っていました。しかしこれは大きな間違いで、実際に走る時に使う筋肉とはモモの裏のハムストリングの筋肉なのです。実際、ワールドクラスのサッカー選手などはモモの裏の筋肉を主に使いながら走っています。では、何故モモの前の筋肉を使って走る事がいけないのでしょうか。

 筋肉にはそれぞれ役割があることをは皆さん承知の事だと思います。腕を曲げるための筋肉、逆に伸ばすための筋肉。どの筋肉にも必ず役割が与えられているのです。では、モモの前の筋肉はというと体をストップしたり踏ん張ったりするための筋肉なのです。実際に踏ん張ってみた時に触ってみたらわかりやすいと思います。そして、モモの裏は体を動かす時に使う筋肉なのです。高校時代の私と同様にモモの前の筋肉で走っている人は、毎回足を踏ん張って前に進んでいるということになります。わかりやすく、サッカーの試合中でストップする量と移動する量を1:1として、筋肉の消費量=体力と考えると、モモ前100%で走っている人は、モモ裏100%で走っている人の1/2の距離しか移動できないことになります。これだけでとても効率が悪いという事がわかると思います。

 少し話は変わりますが、例えば直立で立つ時。足の踏ん張る力を0にして、骨のみで立つ事が出来る人と出来ない人の立っていられる時間の長さは同じでしょうか?同じな訳がないですよね。骨のみで立つ事が出来ず、足の力で踏ん張らなければいけない人はすぐ疲れてしまうと思います。モモの裏で走らなければいけないのも同じ理由で、限りなく少ない力で走る事がやはり理想となってくるのです。

  今回は、なぜモモの裏で走らなければいけないのかをここまで書かせていただきました。次回はモモの裏で走るにはどうしたらいいのか、骨ストレッチ、理想の立ち方、外反母趾・扁平足の原因。について書かせていただくつもりです。体の使い方編初回なので今回は内容薄めですが、次回からはもっと濃くしていくつもりなので、よろしくお願いします。

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