AnthropicがClaudeのProjects機能をリリース|Claude版GPTsが便利!
こんにちは、スクーティーという会社の代表をやっているかけやと申します。
弊社は生成AIを強みとするベトナムオフショア開発・ラボ型開発や、生成AIコンサルティングなどのサービスを提供しており、最近はありがたいことに生成AIと連携したシステム開発のご依頼を数多く頂いています。
ところで、日々の業務で新しいテクノロジーを取り入れて効率を向上させたいと考えたことはありませんか?
2024/06/26にAnthropicがリリースした、ClaudeのProjects機能は、まさにそのニーズに応えるツールです。この機能は有料のClaude ProとTeamユーザー向けではありますが、チャットをプロジェクトとして整理し、内部知識とチャット活動を一箇所に集約できます。これにより、アイデア生成や戦略的意思決定が支援され、優れた成果を生み出すことが可能です。
この記事では、ClaudeのProjects機能の詳細、具体的な使用方法、そして他のAIツールとの比較について詳しくご紹介します。
ちなみに、つい先日リリースされたClaude 3.5 Sonnetに関してはこちらに詳しくまとめていますので、ぜひご覧ください!
ClaudeのProjects機能とは
ClaudeのProjects機能は、ProおよびTeamユーザー向けに提供される新しいツールで、ユーザーはチャットをプロジェクトとして整理し、内部知識とチャット活動を一箇所に集約することができます。簡単に言うとClaude版GPTsでカスタムインストラクションを登録でき、エージェントのような使い方をできます。
主な特徴
200Kコンテキストウィンドウ: 各プロジェクトには200Kコンテキストウィンドウがあり、最大500ページの書籍に相当する情報を追加可能です。
内部知識の活用: 内部知識を基にClaudeの出力をカスタマイズし、スタイルガイドやコードベース、インタビュー記録、過去の作業などを活用できます。
カスタム指示の設定: プロジェクトごとにカスタム指示を定義し、よりフォーマルなトーンや特定の役割・業界の視点からの回答を得ることができます。
具体的な使用方法
プロジェクトの作成と管理
Projects機能を利用するには、まずプロジェクトを作成し、関連するチャットや資料を追加します。これにより、関連情報を一箇所に集約し、効率的に管理できます。
カスタム指示の設定
各プロジェクトには、特定の業務やタスクに合わせたカスタム指示を設定できます。例えば、マーケティングチーム向けのメール作成や、データアナリスト向けのSQLクエリ作成など、具体的な指示を与えることで、より精度の高いアウトプットを得ることができます。
Artifacts機能の活用
Artifacts機能を活用することで、コードスニペット、テキストドキュメント、グラフィックス、ダイアグラム、ウェブサイトデザインなどの生成物を視覚的に確認・編集できます。特に開発者向けには、大規模なコードウィンドウとライブプレビューが提供され、レビュー作業を効率化します。
ChatGPTのGPTsやNotebookMLとの比較
まだProjectsを使いこなせているわけではありませんが、機能的にはChatGPTのGPTsに非常に近く、しかし、用途としてはNotebookMLに近いと考えています。そこで、簡単に違いをまとめてみました。
ChatGPTのGPTs
特徴
ChatGPTをカスタマイズして特定の目的に合わせて使えるようにしたもの
ユーザーが自分で簡単にGPTを作成できる。コーディングの知識は不要
OpenAIがGPTsを公開するGPTストアを立ち上げており、パートナーや一般ユーザーが作成したGPTsが掲載される
GPTストアでは人気のGPTsをカテゴリ別に紹介したり、新しいGPTsを特集する予定
GPTsを作成したビルダーは利用数に応じて収益を得られるようになる
用途
教育、生産性向上、グラフィックデザインなど、様々な分野で活用可能
ユーザー自身がAIをカスタマイズできるため、特定の用途に合わせて最適化できる
専門知識のあるAIアシスタントを簡単に作成できるため、業務効率化に役立つ
つまり、ChatGPTのGPTsは、ユーザーが自在にAIをカスタマイズできる機能で、幅広い分野での活用が期待されているツールになります。
NotebookML
特徴
Googleの最新AIモデル「Gemini 1.5 Pro」を搭載し、100万トークン(膨大なデータ量)を一度に処理可能
PDFやGoogleドキュメント、テキストファイル、WebサイトのURLなど、様々なデータソースに対応
アップロードしたデータをAIが読み取り、要約や重要ポイントの抽出、関連する質問の生成などを自動で実行
ユーザーの質問に対し、アップロードした文書の内容に基づいて的確な回答を生成
アップロードデータはGoogleのAIモデルのトレーニングには使用されず、プライバシーが保護される
現在は無料で利用可能
用途
学術論文や資料の要約・整理
議事録の管理と次回会議の準備
レポートや文書の作成補助
医療現場での情報収集と学習
情報の整理や発想の仕方を効率化し、知的作業を支援
つまり、NotebookLMは人間の思考を理解し支援するための革新的なAIツールで、リサーチや執筆の効率化に大きな効果が期待できます。特に学習ツールとしての利便性が高いと考えられます。
Claude Projectsとの比較
Claude Projectsは、特にプロジェクト管理と内部知識の活用に優れています。特定の業務に合わせたカスタム指示を設定することで、より精度の高いアウトプットを得ることができます。また、プロジェクトごとのカスタム指示やArtifacts機能を活用することで、専門的かつ高度な作業をサポートします。
他のAIツールと比較して、Claude Projectsはより組織全体での知識共有とコラボレーションを重視しており、チーム全体の生産性向上に貢献します。
Projects機能の便利な使い方
公開資料を使った社内教育(テスト付き!)
週報の作成
市場分析
アンケートの分析
まとめ
ClaudeのProjects機能は、内部知識を効果的に活用し、AIを用いた作業効率と品質を大幅に向上させる革新的なツールです。この記事では、Projects機能の詳細や使用方法、他のAIツールとの比較について詳しく紹介しました。ぜひ、この新しい機能を活用して、チームの生産性を向上させてください。この記事が役に立ったと思ったら、いいねとフォローをお願いします!
最後に
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
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また、業務利用できるChatGPTのような仕組みである「セキュアGAI」や、生成AIとOCRを組み合わせた「AI文書読み取りサービス」といったAIソリューションも提供しています。
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