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【ミリタリー】中隊/companyの語源について

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おはようございます。
毎週木曜日は『ミリタリー記事』です。

今回は軍隊の運用単位の一つである『中隊』にまつわる、ちょっとした言葉の起源などに触れてみたいと思います。

現代的な軍隊の編制(編成)の起源は、古代中国からとも言われていますが、指揮権を持った指揮官が一定の人数で構成されたグループを指揮する要領は非常に理にかなった仕組みとも言え、現代では一般的な仕事やビジネスへの応用も少なくありません。

軍隊と言う組織は指揮系統というシステムのもとに、指揮権を持った指揮官が部下に命令指示を与えて行動をさせますが、この時、少数のグループごとにリーダーを置くことで全体の指揮が簡単にできるような工夫がされています。会社などでは中間管理職がチームリーダーを通じて末端に徹底させるのにも似ていますね。

軍隊だと数人~10人程度を『班』や『分隊』、そのグループがいくつか集まって20~30人になると『小隊』、いくつかの小隊があつまって100人以上になると『中隊』、中隊がいくつか集まって大隊、その上は連隊や隊、そして師団クラスの部隊には、これらの連隊や隊が複数ぶら下がっている形になります。

一般的な陸軍では、部隊の最小運用単位は、恐らく『中隊』と言われるものです。(自己完結能力を持っているという点での区分)

この『中隊』ですが、英語で『COMPANY』と言います。

軍隊の部隊の単位である中隊をカンパニーと英語で言うようになったのは、古くスペイン語が起源になっているとも言われていて、『パンを分け合って食べる』と言う意味があるそうです。

日本には『同じ釜の飯を食う』と言う言葉がありますが、暖かいごはんをみんなで食べると美味しさや嬉しさを分かち合うことができますし、冷たいごはんを食べる時は、辛さや苦しさを共有すると言う意味にも置き換えられます。

ひょっとしたら、そこには『苦楽を共にする』と言う意味が込められているのかも知れません。

人は眼が見える距離で接しているからこそ、相手の感情や空気感を感じ取ることができますが、上に行けば行くほど現場との距離が離れてしまうもの。

何となくですが、現場管理職と上級管理職では扱うものが直接人なのか、何かしらの案件だからというところに隔たりがあるので、温度差が違うのもうなずけるような気がします。

『事件は会議室で起こっていないから』

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