【アニメの感想】『葬送のフリーレン』をもっと楽しもう
(全2,222文字)
皆様こんにちは。
毎週金曜日はアニメ記事の投稿をしている、かけうどんです。
本日は豪華2本目です。
先日とらねこさんから『フリーレンの記事をもっと読みたいな!』とのリクエストもあったので書いてみました(笑)
長くなってもいけないので、公式サイトに掲載されてる情報はクドく書きませのでご了承ください。
ではまいりましょう~
1.アニメ『葬送のフリーレン』/概要
原作がマンガなので、当たり前ですが先の話は既に決まっています。なので『記事にするまでもないかな。』とも思ってましたが、世の中には原作のマンガを読んだことがなく、私と同じくアニメから入った人も少なくないかも?そう思って、ちょっと記事にしてみようと思いました。
(1)概要
○いきなり魔王を勇者が倒して世界が平和になったところから物語がスタートする。
○主人公は超長寿な種族であるエルフの女の子、フリーレン。彼女は千年以上の修行の末、すさまじい力を持った魔法使いになったが、人間の仲間たちは先に亡くなってしまい、また独りぼっちに。
○勇者ヒンメルのお葬式に仲間たちが集結。そこでフリーレンは、死後の世界と現世の狭間にあると言う楽園に行き、もう一度、勇者ヒンメルと対話したいと決心する。そこから新たな旅が始まる。
(2)公式サイトはこちら
2.この物語のルーツは…
1974年代にアメリカで発売された世界初のテーブルトークRPG、『D&D/ダンジョンズ・アンド・ドラゴンズ』。
あらゆるロール・プレイング・ゲームの始祖とも言えるゲームです。
このゲームシステムを用いた雑誌でのリプレイ・ストーリー企画、『ロードス島戦記』に登場したエルフ族のキャラクター、”ディードリット”が、今の日本におけるアニメや漫画、小説などに登場するエルフのイメージのスタンダードな姿になったんじゃないかと私は思います。
企画当時はD&Dシステムを利用したプレイ内容を書籍にするには版権の問題もあり、後にオリジナルシステムを用いたゲーム企画等も立ち上がりました。ロードス島戦記は、小説や漫画など、マルチメディア商品として当時かなりの人気があった作品です。
3.エルフとは
エルフ族に共通して言えることは…
不老不死または長寿命
色白で容姿端麗
頭が良く魔力が高い
耳が長い
こんな感じでしょうか。
フリーレンに当てはまるか?
カワイイ頭がいい
魔力バカ高い
千年以上生きてる
耳が長い
…だいたい当たってます…かね。
エルフと言っても、国によって解釈やイメージは様々。フリーレンのようなエルフ族の姿と近いものは、北欧神話あたりかなと思います。
4.ファンタジー世界のルーツ
さて、日本でエルフと言うものが、フリーレンのような姿・形のイメージとして定着している今ですが、D&D以外に何か無いか?と言われると、一つの物語が思い出されます。
J・R・R・トールキン氏による長編小説。エルフや人間が国家をつくり戦争を繰り広げる架空の世界を舞台にしたファンタジー物語です。
原型になった作品は『ホビットの冒険』。
その続編がこの『指輪物語』(全3巻)になります。
書かれたのは1937年から1949年の間。
12年もの歳月を費やして描かれた超長編物語です。
多国言語に翻訳され、何度も増版が重ねられ、世界のファンタジー作品の中では最も有名な作品といえます。
映画『ロード・オブ・ザ・リング』では主人公がホビットの青年でした。また、エルフ役をオーランド・ブルーム氏が演じてましたが、イメージにピッタリでした。
この映画も十分面白かったのですが、当時『ハリー・ポッター』シリーズが日本に同時上陸し、お子様が見ても分かりやすく、大人が見ても面白かったのもあり、若干ハリポタの陰にロード・オブ・ザ・リングが隠れちゃった感じがしなくもありません。
往年のD&Dやロードス島戦記を知ってる世代からすれば、指輪物語人気がイマイチなのは少し残念でもあります。
葬送のフリーレンに限らず、『ファンタジーもの』と称される作品の多くは、指輪物語で語られる世界観や、D&Dで確立されている設定などと共通するプラットフォーム上で描かれているものが多いのではないかと思います。
5.最後に…
アニメ『葬送のフリーレン』の何が面白いのか?
『単なるファンタジーな世界観を前面に押し出した、ドキドキワクワク冒険活劇ではなく、勇者一行が魔王を倒して人々に平和と安寧をもたらした後の世界や時代を描く点にある。』よくあるアニメコラムなどでは、そのように書かれていることが多いです。まさにその通りなんですが。
『新しい視点』を入れることで、既存のものをより面白くしたと言うところが評価されているんだろうなと思います。
時が経ち、時代や歴史の中に埋もれて行ったたくさんの作品や物語があって、今があります。
もし、葬送のフリーレンを見て『面白いな』と思われた方は、今回ご紹介した過去の作品なども手に取ってみられてみてはいかがでしょうか。また何か新しい発見があるかも知れませんよ。
最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。
おまけ:ロードス島戦記/灰色の魔女(オリジナルエディション)
往年のファンにとっては、この本の表紙絵こそ、『ロードス島戦記』そのもの!と言えるのではないでしょうか。
今回、この記事を書いていて、『D&D/ダンジョンズ・アンド・ドラゴンズ』の記事も書いてみたいと思いました。
アップする時期は前後するかもですが、書きたいと思います。
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