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【てしこ】2022-09-17

・ああヤバイ。早く寝ないと、”てしこさん”がきてしまう。

【てしこさん】
日本・関東地方の一部地域(主に、東京都の山間部)に伝わる、物の怪。
その由来は、諸説あるが、最も広く信じられている説は

むかし、”てしこ”という女性がいた。てしこには4人の息子と3人の娘、最愛の夫と2匹の犬がいた。
ある日、夜になっててしこが7人の子供を寝付かせようと寝室に連れて行った時のことである。
長男と次男、長女は年長なので、すぐに寝付いた。問題は、三男、四男、次女、三女、夫と、2匹の犬(ある説は、5匹の犬)である。三男と次女が、四男と三女が、夫と2匹の犬が喧嘩を始めたのである。
いつまでたっても家は喧嘩が止まらない。長男や長女が起きてしまったら、喧嘩が大きくなって、またてしこは眠れなくなってしまう。

明日の弁当のことまで考えたてしこは、ストレスのあまり、けんかしていた5人と2匹を大声で怒鳴り始めたという。その声がやがて反響して、山が揺れ、動物は怯え、長男と次男は起き、長女は寝たまま、夫は泣き出してしまったらしい。

それ以降、夜遅くまで起きていると”てしこ”が大声を上げ、地震や地鳴り、様々な自然災害につながるといわれている。

また、一説によると”てしこがついた溜め息が今の偏西風となっている”らしい。

いづれも、地元風俗に基づく教訓伝承であるため、真実かどうかの議論はナンセンスである。また、○○県の山奥には、てしこを奉ったてしこ岩がある。


・早く寝ないと、”てしこさん”がきてしまう

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