ロキテクノ富山都市対抗野球初出場について思うこと

 もう明日都市対抗野球?猛暑と豪雨の夏が始まり体調を保つことが大変な時代、自分は社会人野球を今年から追っていた。
 野球観戦はしたいものの遠出するのも地方暮らしの自分からするとお金や体調面を心配を抱き躊躇いがあった。それでも野球観戦はしたいと思い4月のJABA富山大会5月には都市対抗野球北陸地方の1次予選の観戦を決意した。去年の都市対抗野球決勝の激闘をきっかけに社会人野球観てみようかなと思った次第である。タイトルの通り富山県上市町を本拠地に置くロキテクノ富山に惹かれていた。

5月14日雨が止み肌寒さが空気を覆っていた。富山アルペンスタジアムで行われていた都市対抗野球1次予選準決勝第2試合。ロキテクノ富山対伏木海陸運送の試合を見てロキテクノ富山の選手たちの躍動に驚きの印象だったと思う。三振やゴロを打ち取った時の「ヨシッ」という投手の喜び、空振りや打ち損じがあってもなるべく下を向かない立ち振舞い。他の企業野球部もしていると思うがロキテクノ富山は今ある試合に対して技術と気持ちが前を向いているように私は見えた。ロキテクノ富山は準決勝の伏木海陸運送にサヨナラ負けをしたが翌日の富山ベースボールクラブに勝利し2次予選の切符をつかんだ。
 それから3週間後6月3日から行われた北信越地方2次予選。スマホを持ち一球速報で確認しかできない私は勝ち進めるロキテクノ富山の結果を見てもしかして…?と期待した。5日決勝で千曲川硬式野球クラブに8-0と完封勝ちし初めての都市対抗野球の舞台を掴んだと知ったとたん凄く喜んだ。それと同時に行けた強さはなんだろうと考えていた。
 
 これが正解とはいえないが負けても次からは勝負を拾える急成長がある。打ち取られても次の打順で反撃する力が強い。チームとしては選手が全体的に若い。野手は岡田選手、横山選手、中井選手らは三振を恐れずに思い切り振る選手が多い。若手野手もただ凡退して終わるだけでなくカットや選球眼で相手投手にプレッシャーを与える打撃がを続けている。そんな中中堅である櫻吉選手がクリーンナップに立ちチャンス圏のランナーを返すというリズムを作っているのが特徴なのではないか。
 また投手陣も役が揃っている。おそらく150キロの直球を投げれる投手が多いと紹介されているだろうが、私は変化球を用いて打ち取る投手が多いからだろう。
エースの飯塚選手はボール先行でもリラックスした表情でスライダーやカーブで相手打者を三振に打ち取るし、1年目の佐藤選手もピンチの場面でも緩急を生かし乗り越えている印象があった。他にもどの場面でも登板する伊藤選手は球に切れがあり澤柳選手もフォークを用いて三振をとってくれる。自分の持ち味を堂々と振る舞っている

では勝負を拾えるというのはどういうことなのか?私は2次予選にヒントがあると思う。1回戦で戦ったバイタルネットは今年4月の富山大会の決勝で敗れた相手だ。また準決勝で戦った伏木海陸運送は1次予選で打ちあぐねていたエース投手下川を打ち崩さないといけなかった。それらに勝ち東京ドームに来たのは彼らの持つ適応力と総出で粘り強く勝つ姿勢があると思う。

 ロキテクノ富山の出場は20日JFE西日本戦だがたとえ0点の回があったとしても粘り強く打撃を続けること、飯塚佐藤といったスターターが最少失点で切り抜ければ勝利が見えるだろう。選手の皆さん、藤田太陽監督、コーチ、スタッフ陣初めての都市対抗野球を溌剌とプレーしてほしい

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