見出し画像

Barbourのリプルーフには細心の注意が必要な訳

「良い物を長く着る」というのが、今の時代に合う本当に幸福なライフスタイルだと思っています。

メンテナンスを繰り返して使っていける革靴、財布などもそうですが、このBarbour(バブアー)のワックスドジャケットも同様のことが言えます。

ワックスドジャケットとは、防水オイルが施されており、お湯や洗剤を使用してしまうとその防水オイルが抜けてしまうため、普通の洗濯機の使用やドライクリーニングといった従来の方法も不可となる洋服です。

画像1


Barbourとは?

バブアーとは、高い防水性、耐久性を兼ね備え、高品質として評価されているワックスドジャケットを代表としたアパレルブランドのことで、経年変化を楽しみながら、自分だけの一着に馴染んでいく男心をくすぐるアイテムになります。

バブアーは、英国の老舗ブランドでライダースジャケットの代名詞となるモデルを生み出し、セレブリティやロイヤルファミリーにまで愛されるなど、数々の逸話を残すブランドだ。

当ブランドは、イギリス王室御用達(ロイヤル・ワラント)の栄誉をたまわっており、ネットで検索して頂くとすぐに見つけられますが、王室の皆さんで着用されています。エリザベス女王やダイアナ妃ももちろん着ております。


ビデイルとビューフォート

バブアーには様々な形がありますが、最も有名で人気があるのがビデイルビューフォートになります。街中で見かけるのもこれらの型が最も多いです。日本人の体型に合ったSLのタイプの方が現在は人気が高くなっています。

ビデイル
1980年に発売開始された乗馬用ジャケットで、乗馬中風が袖から侵入しないような袖の作りになっており、ジャケット丈で人気がある。
ビューフォート
1983年に狩猟用として発売された。袖は開閉可能で、狩猟時にすぐ腕まくりできる利点に加えジャケットの袖と緩衝しない。ミドル丈で人気の型となる。
ビデイル SL
ビデイルのモダンフィット型で、2011年に現代のスタイリングにフィットするサイズ感にアップデートして発売された。
ビューフォート SL
同2011年に日本人にフィットする細身にアップデートされた新しい型のビューフォート。


私の買ったバブアー

私が購入した写真のバブアーは、ビデイルSLのサイズ40、色はグリーンに近いセージになります。サイズ感がわからなかったこともあり、最も有名な旗艦店の1つである渋谷店で試着して購入しました

182cm/75kgの私ですが、結果的に40を購入しましたが、38でぴったり目で着るのもおしゃれだと思います。ただ、若干袖が短く感じるかもしれませんがそういう着こなしもあります。

どちらにしても、サイズ感はとても大事なので店舗で試着されるか、返品1ケ月無料であるAmazonで試してみることをおすすめします。

画像3


古着の方が高いことも

製品の耐久性やメンテナンスで長く着れる服であることから、中古の市場も広く展開されており、非常に高価でも販売されています。20年後に定価より高くなっているということもありますので、買ってずっと着続けるだけで考え方によっては投資になります。

Barbourのヴィンテージ古着通販


リプルーフ

このワックスドジャケットは、時間と共に防水オイルが抜けてきてしまうため、再度オイルを入れますが、そのことをリプルーフ(またはリワックス)と言います。

私は2015年に購入し、一度自分でリプルーフを行いました。缶(ワックスソーンプルーフドレッシング)を鍋で温めながら、試行錯誤してリプルーフを施しましたが、結果的にオイルのムラが出来てしまい、うまくできませんでした。(何回かやらないとうまくは出来ないと感じました。)

こちらの公式のリプルーフ動画を見るとやりたくなります。

Barbour公式サイトのリワックス動画


専門業者は3〜4ケ月待ち

その後、また時間が経ってオイルが抜けてきたので、次は専門のクリーニング業者(ラヴァレックス)に出しました。このリプルーフは、どこのクリーニング屋でも出来るものではなく、専門の業者でないと出来ないので、日本でも出来るのが数店舗くらいしかありません。また、ここの担当者は英国のバブアーで研修を積んだという本場の技術になります。

金額としてリプルーフを行うには13,000円くらいしますので安くはないので、若干躊躇しますが、長く着るためと思い、出すことにしました。

リワックスの価格表

画像4

商品を郵送で送って数日後メール連絡が来たのですが、驚きの4ケ月待ちの回答でした。順番待ちがすごいことになっているようで、見積もり書の回答連絡を頂くのに2〜3ケ月かかってしまうということです。

メールでのご連絡

画像5


私は10月に郵送して、冬に着ようと考えていたのですが、冬を跨いでしまうくらい時間がかかるとのことでした。今かなりバブアーの人気が高いようなので、着ることの無い夏場にメンテナンスに出すことをお勧めします

メンテナンス実績
 □商品発送日:2019/10/15
 □メール連絡:2019/10/21
 □見積書送付:2019/12/23
 □商品到着日:2020/01/25

結果的には、連絡してもらった時期よりも若干早く完成したため、3ケ月ちょっとで完了しましたが、冬の大部分は通り過ぎてしまいました。


費用の方は、代引き手数料などがかかりましたが、だいたい予定通りの13,640円となりました。服の状態などで少し高くなることもあるようです。

画像6

実費
□クリーニング+リプルーフ:12,000円
□消費税:1,200円
□代引き手数料(税込):440円
■合計:13,640円


リプルーフ後の状態紹介

購入から5年は経過していますが、2度リプルーフを行い状態はかなり良い方ではないかと思っています。場所によってはオイルで状態をキープをしているものの、しなっとして良い味が出ている部分もありますので、ご覧ください。

正面

画像7

襟の部分

画像8

右肩

画像9

右裾

画像10

左裾

画像11

後ろ

画像12

後ろ襟

画像13

後ろ右脇

画像14

後ろ左裾

画像15

いかがでしたでしょうか。かなり良い感じに仕上がっていると思います。


ビジネススーツに似合う着こなし

私の場合、プライベートでラフな格好にも合わせますが、仕事でスーツの上からも羽織ったりします。きちっとネクタイをしめた上に細身のビデイルSLを着ている感じはかなりカッコ良いです。

こちらにビジネススタイルの参考例がありますので、是非ご覧ください。

バブアーピープル LOOK BOOK
 〜春のビジネススタイル5選〜


ポップなカラーバリエーション

最近では、バブアーがかなり流行っていることもあり、セージ(緑)やブラックは至る所で目撃できます。そんな中でたまにセレクトショップとコラボしていて、きれいなブルーやイエローなどのバリエーションを作っていることがあり、それはそれでかなりカッコ良いので、見逃さないようにチェックして見てください。

ライトブラウンのビデイルSL


最後に

良いものを長く着ることが一つの幸せにつながり、毎日の楽しみになります。着ているだけで高揚感があり、脱いでもメンテナンスしても、古くなっても、廃れてきても嬉しさがある、そんなバブアーを是非お試し下さい。


〈おすすめの関連記事〉

Kak san プロフィール(自己紹介はこちら
1983年神奈川県鎌倉市生まれ。都内某大学大学院工学研究科修了後、大手電機メーカーに就職。エンジニアとして年間100日の海外出張から急転、365日在宅となり、家内の快適さを追求するため、スマートホーム化、ホテルライクな暮らしを模索し、発信しているスマートホームスペシャリスト(自称)。スマートホーム化に生じる様々な壁を業務で習得した解決能力と改善力で前進させる。趣味はお酒とお笑い。

この記事が参加している募集

#買ってよかったもの

59,073件

サポートとは「投げ銭」の意味です! サポートにて100円でも200円でも頂けるとやる気と共に次の価値ある記事作りに繋がります!皆様のサポートありがとうございます^^