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547 83歳の日々、

(22)睡眠不足

 9時少し前か!粗食でお腹を満たし、洗顔はまだ。
長らく、あっつい日がつずいたあげく、さめざめと途切れなく結構な雨が降りしきっている音。
本当なら今日、バスを待って、濡れそぼっている頃だ。
喉のタンはしつこくへばりつき、吐き出したくても切れないし、やむなくドロリとしたのを飲み込んでいる。
咳差へ大人しくしててくれれば、ひたすら静かに構えている。
朝早くからラインに連絡入り、PCクラブの欠席がつぎつぎ。あったばかりの友人の顔が浮かぶ。花を届けてくれた人、一緒に舞踊を見た人、もしや彼女たちの体調を崩している元凶は、自分かな?と心配になる。
風邪だと断ったのだけど、短時間の接触でも、性悪な菌を移したのかもしれない。
 本来喜び勇んで出席のはずの、集まりを昨日からお断りしておいた。之は正解。
こんな雨の中、バス乗って電車乗って、愛知の北から南まで、時間をかけていくなんざあ、若い人のすることよ。
婆さんと思っていないからといって、どうしたって正真正銘の高齢者。
風邪もさることながら、朝、何らかの予定のために、早起きするということができにくい。ねぼすけなこともそうだけど、第一は、全体的な体力の衰え。それに付随して、些かの意欲の衰え。
 ちょん切られた首だけでも、思いは遂げると、火のような熱情は、たしかに自分のものだった。意思で何でもやり切ると、恐ろしいエネルギ〜があった。ずっとその想
 いを心の底に持ったまま、現実を乗り切ってきたものだ。
 この頃何がと言って、縛られること少なくて、昼でも夜でも、基本的に、眠たければ寝ることができる。やりたいことが有って、夜遅くとか、時ならぬ夜中にとか、明け方とかに、思いのままに文を書きつけるとか、縛られることなしのやりたい放題。
 寝巻きのままで髪茫々、変な時間に机に向かい、思いの丈を書き散らしているときに、自分は深く深くラッキーな状態を喜ぶ。
気が済んだら、バタ〜ンって寝れば良いんだもん。誰も何も言う人いないし、起きてる理由がないのだもの。
 思えば仕事で、しっかり働いた、民間の数年と、公務員としての20年、どちらも厳しかったなあ!
 好景気の坂を上り始めた企業の、祭りのような、狂ったような有り様と、その中で理由もわからずがむしゃら仕事していたときは、夜中まで会社にいた。幸いにも、今どきの人には経験ないくらいの激しい恋愛と並行して、寝る間なんかなくても前進した。
 公務員としての20年は、家族とともにあり、自分ひとりだけの熱情では事すまず、
全力投球で向き合う、障害学校での職場の事情も相まって、願いは唯一つ。
 眠い時に、眠りたいだけ
グッスリ眠り切ること!
 幸いなことに我が娘たち三人は、まずまず心身ともに健全で、全面的な母親の手助けは必要なし。それでもお弁当は手抜きなく。夫も我が事で精いっぱい。家の中の、家事全範は、正規の職員としてみっちり働く妻が、これも引き受ける。
 教育の場での仕事は性格にあっていたし、家族の暮らしを楽しませるになんの異存もなし、女はが明るく強い
性格で切り抜ける。
 ただ1つの、切なるねがい
は、夜遅く朝早い、勤労生活と家族を守る暮らしの中で、眠い、眠たい!何もかも忘れて眠り込めれば、もう、良い。どうなってもいいと、思っていたのに、時間が来れば、全てを断ち切り体を動かす。
 この時の敵を取るように、年取って今、朝早く目が覚める人が多いのに、自分はねぼすけ。




 

 


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