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521 82歳の暮らしの断片

(62)ある日の朝刊

 国の内外の戦争はとどまることあらず、火種はそこここに。平和だとどっぷり浸っている傍らで、なんということ!日本だけでなく、もはや地球存亡の危機の如く。
新聞のニュースにしても、詐欺だ、交通事故だ、殺人差へも、載せる余地がないほどに、大きな災害の経過を知らせることで埋められる。
被災したのは誰も同じだが、自治体の職員は自分の家や家族をそのままにして、連日被害と向き合い格闘している。 
 老人ホームの高齢者が能登から石川県内の施設に輸送される映像が一面に。設備の破損、水不足では、職員の悲痛も踏みにじられる。
弱い老人の命は風前の灯のよう。
 もう一つの映像は、タナから物が落下、床に散乱しているコンビニ。
元コンビニの社長の言。災害時のコンビニの役割について、電気、水道と同じく、ライフラインの一つとして位置づけることの重要性。食料品や日用品の取得のたいせつさなど。
 時代が進んでいると、いやというほど思い知らされた記事。芥川賞受賞者は30代女性。そのエッセーを読んで、記事全体が私の赤ペンの丸印で埋まる。
ピアノの鍵盤を指で動かし奏でるよりも、コンピューターのキーボードで指を動かせ文字を浮かび上がらせることに夢中だったという作者。
小学校の視聴覚室で、先生の喋ることを同じ速さで画面に打ち込んだ特技を持った少女。
(東京都同情塔)芥川賞受賞作品は、チヤットGPTを傍らに、執筆。AIは、参考文献の役割を果たしたとか!
 作者は言う、私の小説は書かされたものではない、オリジナリティを持って創造出来た自信があると。
 最後に書かれていることは、文学のみならず、芸術全般に言えることだと改めて思う。いやもっといえば、歴史書も学術書も、知識と言われることはすべて、古より人間のなしたことの積み重ねを表現したもの。 
 エッセーのしめに九段理江さんの言。
 AIに限らず読んだ本や、見聞きしたことに影響を受けずに文章を書くことはできない。他人の著作の引用、参照と、AIのそれと、何が違うのか、作者も考えていくと。
 文化面に大きく載った朝刊の記事で、AIにたいし、大いなる疑問と、もやもやしたかんがえがあったのが、だいぶん、整理された感じ。
 数々の新人賞を受けている、聡明な丸顔のプロフィールを、惚れ惚れ眺めながら、コーヒーを啜る。
 もう一つキラリ、人生充実Reライフの小欄、加藤登紀子さんの、ひらり一言。
山椒は小粒でピリリ、
(失敗は成功のもと)と言うけど(成功は失敗の元)とも言えるわね。
 安易な過去の成功のコピーは、大失敗をよぶこともある。今、ピッタリの答えを見つけなきゃね!
時代の変化に沿っての発言に共感する。
 あー、新聞読むのがとてもしんどいよ。考えるべきことが多すぎて、衰えかけてる自分の頭じゃ、追っ付けない。
 コーヒーもいっぱいじゃ足りない、グリーンティの濃いのでも飲んで、新聞の続きに、目を通そうか!

#理解不足 、時間不足
#地球が破裂してる気分



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