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537 83才の日々

 (12)幸せ感の維持

 今、特に何もなくて穏やかな暮らしだからこそ、こんなことを書く。
いやいや、世の中は穏やかどころか、日本も世界も、地球上の人類は、大きく揺さぶられて、せっかく得た生命で差へ風前の灯の割合が増える一方。
大きく考えることはもとより能力もエネルギーも少ない身には、せめて、せめて、最小限、自分を守りたい。
 今朝の新聞で、身体心理学者の(幸福感の法則)という書名を見た。
 死ぬ思いのつらい体験も乗り越え、もちろん、めくるめく幸福感を味わいもし、山坂越えて八十路の現在。
幸せに関しては、感度良好。小さな幸せをうまく積み重ねてここまで辿り着いた自負もある。病気や怪我で命失うこともなく、お金持ちでなくとも、何とか食いつないで、そこそこの健康は維持されている。
 子供、孫、曾孫にまで恵まれて、これが私の一番、安堵のもと。これらを守り育てるために苦労もしたが、引き換えに得られる幸せ感は、最上のものである。私はほかに、彼らにまさる宝物は何一つない。
 さて、全く、我一人に限っての幸せの維持について考えてみる。
後にも先にも心身の健康と言うに尽きる。
もともと陽気で気が強くて活溌が目立ったが、やることは大雑把、心の奥底には、繊細さも秘めていたが、ほとんどは気づかれないことだった。
身体的にも、見た目ほど健康児ではなく、それも一見の行動力に隠れて見えにくい、様々な弱みがあった。
ともあれ、まずまず、気がつけば只今の老境。
 (幸福感の法則)に、沿って考えてみる。
◯ワクワク感の維持
 年の割にしても、おっちょこちょい故、簡単に出来ている
◯つながりを持つ
 人間好きな故これもOK
◯不安、欝は、遠ざける
 うん、これが最近の問題、
 身内もいるし、友人関係も豊かだし、一人暮らしにしてはいつも賑やかな人の輪に囲まれてはいる。それにしても、時折忍び寄るあれこれ雑多な不安感や、鬱々と沈む気分に、はっとすることがある。急いで気分を切り替えるのだが。
◯痛み、苦痛の対処
 長年の使用に軋んでいる機能を元には戻せぬが、宥めてすかして、もう少し動いてもらいたい。まず身体の衰えから連動して心の落ち込みに続くから、医学の助けを借りて体の痛みは緩和してもらわないと。心の痛みに関しては、数々の体験を経て、諦め上手もあるし、躱し方もうまい。
 なんせ私は、寺社にまいるときも、願い事は只ひとつ。人のためにも自分のためにも、耐えられないほどの痛みはないように!感謝とともに、祈るのはそれのみ。
 ああ腰痛い、タクシーで来た、声出ないけど聞きに来た。歌う会に集まる高齢者。
 言葉もわからないし、質問なんか出来っこないけど、スマホもって、とにかく集うクラブのメンバー。
 古きを耕し、手繰り寄せ、自分史の中で今に問題提起する考える人たち。
 何物にも囚われず、ひと時を詩に遊ぶ、風のような自遊人。
 演劇鑑賞や踊り、音楽会、美術鑑賞や、気ままなドライブ、あの手この手で自分を楽しませながら、何が幸せ度を上げるかと言って、(書く)ということほど、幸せホルモンが湧き出ることは、他にない。
 この頃字を書くのが下手になって、漢字も数字もローマ字も、本当に不様。何、元々字は下手だったが、もはや、見る影なし。有り難いことにスマホで持って文が記せる。
 書くネタだけは、アンテナ張って、マシな話題をかき集めたい。


#感度を上げる
#明るく強く


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