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509 82歳暮らしの断片

(50)一人暮らしの家計

 十日間のカレンダー。歌舞伎鑑賞、自分史の会、美術館へ、コーラス、法事、ドライブ、クラシック演奏会、目医者、歯医者、パソコンクラブ。
大体が忙しいけど、ことに秋は、芸術関係多し。

コンサートに誘われる

 友人からクラシック演奏会のチケットがあるからと、有り難いお誘い。一人だと自転車、名鉄、地下鉄と乗り換えながら時間もかけて交通費もかけて出掛けるところ、車でご一緒にと、ご夫婦の間に割り込んで、送迎して貰った。
 久しぶりの県芸コンサートホールの雰囲気にワクワクする。
三階のA席は、舞台がまるっと見下ろせて、期待が高まる。今を時めく大谷選手のごと、その日の立役者、横山幸雄の、弾き振りは、指揮もピアノも圧倒的な華やかさで、聴衆を鷲掴みというところ。
ベートーヴェンのピアノ協奏曲は、意気揚々、フィナーレまでグイグイ、三楽章が終わると、(ブラボー)と、堪りかねたように声援が飛ぶ。手のひらが痛くなるほど拍手してなりやまず。
オーケストラを頂点に、ピアノは、コンチェルト、ソロと、完璧な演奏。
至福の時を共有した!

思ったこと

 家の前まで送ってくれた友人夫妻に取り敢えずのお礼を言って、お休みなさい、お気を付けてと別れる。
感動収まらず興奮していたが、流石に連日の予定をこなした疲れがどっと出て、入浴後にはバタンキユウ!
 夢も見ずに爆睡。
翌朝、台所に立ち洗い物をしながら考えた。
体力も衰えたし、夜の部は、車で送り迎えしてもらったのは、本当に助かった。階段の上り下りも少なく、交通費は使わずじまい。
感想を述べたり、思いがけず運転をしてくださるご主人の、吹奏楽についての体験談、知識を話してもらい、これも面白かった。
お陰様の楽しい夜であった。

そこで本題

 夫がなくなって8月に13回忌を終えた。一人暮らしも満12年。次々孫たちが結婚し今や私はひ孫のいる身。
 遅がけではあったが下っ端でも公務員としてみっちり20年働き、自分の年金で今は暮らせている。
衣食住の基本は、建売でも自分の家があるし、贅沢は余りしないし、医療費も多くは使わない。
圧倒的というか、大部分が、教養娯楽費。趣味人間は、書籍やら習い事やら、飲食含めた交際費?!旅が少なくなっているけど、これについての費用は、チャンスがあれば逃がしたくないし、なんとか捻出したい。
今の孫やひ孫たちは、周りの親族が互いにお祝いして、何でももらい慣れているから、たくさんの物を持っている。私の考えは、目に見えない物を大事に考える方なので、体を使って相手をするとか、先手を打たず必要な手助けをするとか、一緒に遊ぶとか。
最も我が身だけでも管理が大変になってきた今となっては、小さな子供に使う体力がない。自分が若いものに手助けしてもらう身に、なっている。
家計のことも、元々お金には余り縁がなく、増やしたり貯めたりする能力も弱く、何時も、何とか食べているくらいのことだから、教養娯楽費も、やりたいだけやる訳にはいかないが、そこそこ愉しむくらいのことは上手に選択して、自分を喜ばせたいと思っている。

#読む事 、聴くこと、観ること
#ゆったり旅
#茶事愛好家でいたい

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