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520 82歳の暮らしの断片


(61)大寒の日に

 年末年始混乱の日々が続いていたが、ようやく落ち着きを取り戻した。
今日は大寒なのだとか!折よく朝刊のチラシに電気製品。
だいぶん前からエアコンの不調にイライラしてたのが、急に決心がついた。その気で見ていたところに、まあ、グッドタイミング、末娘からの電話。お母さんエアコン見に行くなら付き合えるよ!
急いで準備してお迎えを待つ。ありがたやありがたや!
 家から近い電気屋さんに行って、人も少なくゆっくり話せたので、娘がちゃっちゃっとことを運び、工事の日も決まる。支払い済ませ、軽食取りに。
わかいひとがいてくれるのは助かる。決め事が早い。
 最近は、せっかちだった自分が、気づくと、グズでのろまで、それは心身ともに言えること。黒白はっきりしすぎだったはずが、いまや、全てに、曖昧で煮えきらない。あれこれ諸事情考えて、決断力が鈍くなってる。
一人暮らしの気ままは良いけど、縛られたり、急がされたり、やらねばということも少なくなって、敏捷さは望まれないし、頭の明晰も特には望まれない。
居心地良くしているのは良いが、これでは、生皮でボンヤリなダサい人物像に成り下がるぞとおそれを抱く。
 今朝FB友達に、誕生日のメッセージを贈ったが、届いたかなあ?彼女は考えて、FBに発信する時間より、自分の好きなことに邁進する方を選んだからな。道を見つけて、張り切ってスタートしたから、もう、届かないかもしれない。打ち込む道筋を見つけたのだから、頑張ってほしいと思う。
 大寒で思うことは、この、彼女を始め、夫や、好意を持っている人、気になる人。
 寒い時期の生まれの人に、芸術家や、詩人が多く、人間的な魅力に惹かれる。娘と同じ年頃の彼女にしても、鉛筆画の展覧会場を、一度だけ訪れた。やり取りはしていたから、会えば直ぐ気持ちは通じて、話し弾むし、にこやかな映像も。その後はなかなかチャンス作れず、一度きりのことになっていた。
才能豊かだからフォロアーや友達の多さに、誠実な対応はやりきれないだろうと危惧していたが、繊細な心では雑なやり取りで時間を消耗してしまう。
なにかひとつにうちこむならば、何かを捨てるのはとうぜんのこと。絵の好きな人や子どもたちに囲まれて、いきいき活動している彼女を思い、心で声援を送る。
 こんな寒さの一番ひどい中で被災にあって、死ぬか生きるか追い詰められている人がいる。戦争で殺されている人もいる。生きていても死んだほうがマシと慟哭している人もいる。
片や、大切なお金を、汚らわしくもコソコソやり取りして人間の皮を被っている輩も一杯。
真面目くさって考えているのは、馬鹿としか言いようがないと思いながら、どの辺りに自分の考えを落ち着けようと、落とし所を探しているのだが。
 とりあえず大寒の今日、娘が付き合ってくれて、寒さをしのげるエアコンの取り付けの話を進めてくれた。
 家族がいて、家族らしい交流ができていて、衣、食、住
暮らしの土台はまずまずで、これ以上何を望もう。
自分の人生振り返ると、20代、40代、60代、
そして今80代。20年ごとに大きく変化している。そして思うに、最終段階の20年は、結構手強いのではなかろうか?軽やかに呑気になっている性格も、大幅に改革が必要になるかもしれない。
寒さに耐えられる、ふくよかな心身ではどうかな?

#若者との交流を多く持つ
#温かな心を失わず

 

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