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【保守的であるためにはリベラルでないといけないし、リベラルであるためには保守的でないといけない。】

【右と左】
世の中はだいたい、右派があれば左派があるという構造がある。派閥が別れる理由は、一方が正しい立場ということは、反対のもう一方も正しい立場になれるからである。
政治、企業、一族、クラス等のどこでもその構造がある。どちらが正しいと思うかは個人の主観である。

【偏る=衰退】
面白いことに右派、左派の考えは正反対のはずであるが、時には重なるときがある。
これはヘーゲルの弁証法で説明が出来る。
互いの意見を対決(議論させる)することで、思考の発展が達成される。①正に対して、②反を加えるとそれはより、③高尚な思考になる。つまり、自らの思考を発展させるためには、反対意見が必要であり、それによって自らの思考を洗練されたものになる。右派、左派の両者とも思考を発展させるには、互いの意見が必要なのである。まさにパラドックスと言える。

【変わらないために変わる】
現在の価値を維持するためには、現状維持を計画してはいけない。なぜなら、現状維持=衰退であるからだ。成長し続けなければ、衰退する。その間には現状維持は存在しない。まさに会社経営と同じように、変わらない価値を持ち続けるために、変化しなければならないのだ。つまり、保守的でありたければ、リベラルな意見を取り入れる。リベラルでありたければ、保守的な意見を取り入れる。そこに相互作用が生まれることで、思考を発展させることが出来る。成長を続けるためには、偏らずに変化していく勇気が必要である。