#科研費のコツ 1~10

コツ1 細部にまで気を配る

申請書を読んでいて「上手でない」と感じる人の申請書は美しくありません。
✓ フォント・行間がバラバラ
✓ 図表・図中文字が小さい
もちろん、美しさと内容の良さは別の話ですが、美しさまで気配りできる人はロジックや計画もまた良く考えられています。


コツ2 理解してもらう上で必須の情報は何かを考える

「何をどうするか」を書くことはもちろん大切です。ある程度の具体性がないといけません。しかし、詳しすぎる説明は申請内容を大まかに理解する上で読み手を混乱させる原因になります。
詳しい≠わかりやすい、であることに注意!


コツ3 枠を決めて収まるように推敲する

科研費の枠は大きくないので、書く内容を整理しないと収まりません。フォントを小さくしたり行間を詰めたりすると、読みにくくなってしまいます。迷ったら11pt 、行間[固定値」16-17pt。これを前提に、枠に収まるよう内容を見直して下さい。


コツ4 扱う問題が「重要な」未解決問題であることを示す

「XXXは研究されてこなかったので、本研究ではXXXを行う」の様なロジックで書く方がいますが、XXXに「青い目玉焼きが健康に与える影響」を入れてみると???
書くべきは、重要であるにも関わらず未解決だという指摘です。


コツ5 今=必要性、あなたが=独自性、扱う理由=重要性 を明確に

コツ4の補足です。研究である以上、未解決であることはある意味当然です。そうではなく、数ある未解決問題の中から、なぜ、「今」「あなたが」「その問題を扱わないといけないのか」について書かねばなりません。


コツ6 申請書の研究目的には「本研究の」目的以下を書く

研究目的には様々なレベルがあります。
✓ 人類としての目的
✓ 個人としての長期的な目的
✓ 5年程度での中期的な目的
✓ 本研究の目的
✓ 本研究を達成するための個々の課題の小目的
etc
これらを区別しないと混乱します。


コツ7 普段から本を読め(自戒)

論の展開が良し悪しがよくわからないなら、時の試練をくぐり抜けた良書を読んで美しい日本語の感覚を身につけることをお勧めします。
文学的な名文を書く必要は無く、わかりやすく書くだけで良いので、意外と敷居は低いです。作文「技術」ですから。


コツ8 分野外の読み手に、そこだけ具体的に説明されても伝わらない

「何を」「どうするのか」についてはほとんどの人が書けています。しかし、「なぜするのか」「それで何がわかるのか」「それは分野にどういう意味をもたらすのか」について書けている人は意外と多くありません。


コツ9 それをしたらどうなるか、まで含める

目的や計画で「XXXをする」で止まっている人が多く、どのような結果になれば研究がうまくいったと言えると考えているのかがわかりません。

「XXXをすることでYYYを明らかにする」のように、研究の結果、何がわかるのかを示してください。


コツ10 レイアウトの基本は揃えること

✓ 見出しは太めのゴシック体、本文は明朝体
✓ 見出しの前は0.5-1行空ける
✓ 行間、フォントサイズは統一、 両端揃え
✓ 図の幅や位置も揃える。
✓ 図中の文字は大きめ。情報過多は厳禁
たったこれだけで見た目だけは美しくなります。





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