2023.11.22 兵庫ジュニアGP 予想

お久しぶりです

久しぶりの予想投稿だ。というのもここ最近はいろいろと忙しい(+本名義の方で配信を多く行っている)のもあって、なかなか公営競技に本腰を入れるというタイミングが無かったのである。
とはいえ、松戸のガールズG1とJBCの現地観戦はしているので、正確に言えば文章を書く余裕が無かったというのが本音である。
そんな状況で久々に(しかも重賞とはいえ地方の2歳戦で)再開したのはなぜか。その説明に前置きをつらつらと話していきたいと思う。

公営競技ファンは、Mリーグを知っているか

最近は話題になることも増えてきて耳にする機会も増えてきているかと思う、麻雀のトップリーグであるMリーグ。さらなる進出を目指して、まずは傾向の近いだろうというパチスロ・公営競技といったギャンブル畑にもコラボの波が進出しているのもあって、「○○選手なら知ってるぞ」という人も増えたんじゃないだろうか。実際に、この前の松戸競輪場はガールズG1よりも麻雀プロと脇本雄太のトークショー目当てで行ったみたいなものだ。
私も数年前から追っていて、特に魚谷・近藤の2名の強力な個性と実力を持った選手に惹かれ、セガサミーフェニックスというチームを推していくようになった。(本当はKADOKAWAサクラナイツの沢崎もタオル買うくらいには推してたんだけど、Mリーグからは引退しちゃった)
今年からは近藤が選手から退き監督に配置転向、空いた穴を近藤と同じ最高位戦所属の醍醐が埋める形で新シーズンが始まっていった。
 
そんなセガサミーフェニックスのシーズン1/3終了時点での成績がこちら。

TBS時代のベイスターズか?
思わず引用RT(あくまでRTの気持ち)で言ってしまった。今季から新規参入のBEAST Japanextは言ってしまえば黎明期の楽天みたいなものだから仕方ない部分はあると思うが、それを下回る奴がおるか。
勿論、麻雀は運に左右されるし、期待値通りの選択が必ず結果を生むとは限らない。現に、昨シーズン後半くらいから苦しい展開が多く、見る度に「展開的なライバルに大物手が入る」「立直したら攻め返されて掴まされる」「そもそもツモれない」引用元のMリーグ成績速報(非公式)が出してるスタッツにも立直成功率がリーグ平均に対してフェニックスは10%近く下回る値を出していて、そら勝てんわという数値を叩き出している。
不幸中の幸いにも、私が最も推している魚谷はモデルチェンジ宣言通りに果敢に切り込んでいくスタイルが功を奏しているのか、この逆風の中でも単独ラス無しを死守し、プラスポイント域で踏ん張っており、かつてMVPを獲得した「最速マーメイド」の復活を予感させる闘牌を見せている。
 
ただ、他の選手もそういう粘り腰を見せてさえいれば、総合プラスとまではいかなくても、このようなシーズン中盤で危険水域に達するような状況にはならなかったのではないか?少なくとも個人スコアの下3人をフェニックス選手が独占するなんて事態にはならなかったのではないかとも思う。
私は麻雀については少し嗜む程度(雀魂では四麻・三麻とも雀豪1から落ちず上がれずレベル)なので、プロに対して物申すのは不遜な行為だと言う人もいるかもしれないが、それを言うならすべてのプロスポーツに対する井戸端会議を禁止しろとでも言うのだろうか。
選手を直接誹謗中傷するのは言語道断だが、センスやユーモアのある野次だったり、このような場で好き勝手書くくらいは許容されてほしいものである。これは公営競技の観戦にも言えることで、何でもかんでも大声での応援を野次と一括りにして禁止するのはピントがズレていると感じる。禁止すべきは罵倒であり、野次ではない。この話は単独で記事1つ書けるレベルだと思うのでこれ以上はここでは深追いしないでおく。

競馬ファンでセガサミーといえば

ところで、今年セガサミーフェニックスのファンかつ競馬ファンがひと盛り上がりした出来事があった。

「サトノ」で知られるセガサミーHDオーナーの里見氏が「サトノフェニックス」と命名した馬を保有。母は魚谷の二つ名である「最速マーメイド」とリンクするマーメイドティアラ。きょうだい産駒はぱっとしないが、これも何かの縁ということでPOGで指名。すると、新馬戦ではタイムは平凡ながら先行抜け出しで0.6秒差の快勝。2戦目のヤマボウシ賞(1勝)では阪神ダート1400の最内枠で出遅れながらも外を回して早め先頭、最後は伸びてきたナスティウェザーと猛追したラムジェットをクビ差凌いで2勝目。POGの稼ぎ頭になりそうな状況である。そして今回の兵庫ジュニアGPに中6週で3連勝を目指して参戦という流れである。
JBC2歳優駿では昨シーズンまで渋谷ABEMASの監督をやっていた藤田氏のフォーエバーヤングが勝利。来年から始まるダート三冠路線に向けても、せめてこっちの「フェニックス」には水をあけられないように活躍してほしいものである。

出走馬チェック

JRA勢5頭、地元兵庫勢3頭、北海道勢3頭、愛知勢1頭の12頭立て。
・7 イーグルノワール 松山弘
ダートになって2戦2勝、前走プラタナス賞(1勝)は3番手追走から上がり最速の脚を使い、逃げたライジンマルをぴったり捉えて勝利。勝ちタイムはタイムの出やすい馬場だったことを割り引いても優秀で、完成度の高さは世代上位クラスなのは間違いない。ただし、前走は東京1600の芝を長く走れる外枠ということも考慮が必要。14時現在では単勝1.9倍の圧倒的人気、流石にそこまでの安心感は感じられないが果たして。
・2 サトノフェニックス 和田竜
先ほど話してしまっているが、前走ヤマボウシ賞(1勝)は内枠で出遅れながらハイペースを押して中団追走、直線早め抜け出しで凌ぎ切って勝利。少頭数の2歳戦らしい粗削りなレース内容だが、伸びしろという点ではイーグルノワールより上な印象。新馬戦で13頭立ては経験しているのでこの頭数も問題はなさそう。上位2頭で人気を分け合うものだと思っていたらこちらは14時現在単勝4.2倍の2番人気。ここまで偏るなら妙味があるのはこちらか。
・10 トラジロウ 吉村智
北海道所属。門別で新馬戦2着の後に5連勝で参戦。連勝中に戦ってきた相手もエーデルワイス賞3着のモノノフブラックや栄冠賞を勝ったストリームなど骨太な馬がおり、実力面でも上位級。勝ち方も余裕のあるレースが多く、距離延長も苦にはしなさそう。地元の名手吉村をヤネに据えている本気度合いも好気配を後押しする。14時現在の単勝は6.0倍と3番人気は美味しいか。
・4 ゼルトザーム 浜中俊
新馬戦は函館ダート1000m、2戦目は芝1200mの函館2歳S(GIII)と連勝。3戦目となった前走の京王杯2歳S(GII)は良いところなく11着と大敗。2戦目の函館2歳Sが雨風の強い特殊な馬場だったことから、この馬の本質はダート馬だと思う。14時現在の単勝は6.7倍の4番人気。
・12 オーキッドロマンス 内田博
今回が初ダート。前走の京王杯2歳S(GII)は好スタートから2番手を追走、直線きっちり抜け出すも差し馬勢に僅かに捉えられ3着。絶対的なスピードで言えばこの馬がトップクラスに高いのかもしれないが、力のいる地方のダート、園田の小回りはこの馬にとっては有利に働くことは無さそうだ。14時現在の単勝は9.6倍の5番人気。
・1 タリスマン 伊藤工
前走初ダートで未勝利勝ち。底が見えないという意味で不気味な1頭。ただ、水の浮いた不良馬場での勝ち上がりは評価が難しく、伊藤工真騎手も地方でのイメージは無い。その結果が14時現在単勝41.8倍の6番人気を示している。とはいえ一撃あってもおかしくない。
・9 カプセル 落合玄
北海道所属。前走は船橋の平和賞(SIII)で最内枠からハナを取り、直線出口で並びかけてきたコルベットを振り落として勝利。得意なレースは消耗戦に見えるので、1400mのスピード戦でどこまで。14時現在単勝47.0倍の7番人気。
・6 ストリーム 田中学
北海道所属。3連勝で栄冠賞(H2)を勝った実績があるものの、前走はトラジロウに1.3秒差をつけられる4着。ただ、速いペースで前を捉えるレースで勝ってきている馬に見えるので、相手強化は歓迎かもしれない。14時現在単勝79.9倍の8番人気。

概略と展開予想

とにかく2歳戦は勢いが大事で、連勝だったり着外の無い馬を狙っていくのが鉄則なのはオッズが示す通り。逆に、オッズがつくときは近走で大きい着を取った馬が過小評価されすぎている時だと思う。今回これに該当しそうなのは9カプセルと6ストリームか。
JRA勢は芝(京王杯2歳S)から参戦している馬が2頭といるが、前走が芝で馬券内に入ったのは2015年の2着コウエイテンマ(前走:小倉2歳S 5着)と3着オデュッセウス(前走:京王杯2歳S 6着)まで遡る。ここ最近はダートもスペシャリストが増えてきて、そう簡単に芝からの出向で成績が残せなくなりつつある。とはいえ、オーキッドロマンスの前走を見ると地力は魅力的。オッズ的に同じ京王杯2歳S組でも少しつきそうなら狙ってみるのはありか。
 
展開予想。
9カプセルは結構逃げたいはずなので追って前へ、枠番的に1タリスマン、2サトノフェニックスが追い、中枠から5ラブミーテキーラ、そこに被せるように7イーグルノワール、12オーキッドロマンスが先行勢。10トラジロウは無理せず取れた位置から。その動きを見る位置で4ゼルトザームと6ストリーム、少し遅れて3ヴァリオが追走、8ミトノウォリアーと11デリシャスパーティは追走一杯か。そこまで行きたい馬は多くなくミドルペース程度で落ち着くと予想。
 
ということで、印はこう打ちたい。

印と買い目

◎ 2 サトノフェニックス
○ 10 トラジロウ
▲ 7 イーグルノワール
△① 12 オーキッドロマンス
△② 6 ストリーム
△③ 9 カプセル
 
2歳戦の成長可能性を見たときに上積み分を考えるとどうしても7イーグルノワールが頭打ちに見える。ゲートを五分に出られればという注釈付きにはなるが、そこさえなんとかなれば贔屓目抜きにして2サトノフェニックスの方が優勢か。相手筆頭は充実一途の10トラジロウが本線。7イーグルノワールは3番手評価とした。以下、地力魅力の12オーキッドロマンスに過小評価されていそうな6ストリーム、9カプセルを連下に置いた。
 
買い目は馬単なら2,10-2,6,7,9,10,12の10点、三連単なら2,10-2,10=6,7,9,12の16点で勝負したい。

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