黎明の梟
「無情だ」
世界が終わる日まで不平等、
嘆いた夜は籠の中
明日を閉ざす帳降りて
明けない夜は知らずに幕を切る
囚われた夜に梟はまた微睡む
誰もが見たことない黎明を求め
籠の中で羽ばたく
自由を奪われたこの籠の中
逸る眼差しで明日を見つめてる
「卑怯だ」
隣の籠が青く見えて
羽休めさえ等閑だった
夜が全て
自由を飲み込む
微睡の中で
夢見た
朝日の眩しさ
誰もが見たことない黎明を求め
籠の中で羽ばたく
明けない夜呪縛、籠を破り
明日へ飛び立つ時
夜は明ける
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