コロナ不況と呼ばれる2020年以降は、厳しいやりくりを余儀なくされている家庭もあるでしょう。家計を切り詰めたいと思ったとき、まず「削る」ことの対象になってしまいがちなのは「娯楽費」ではないでしょうか。羽仁もと子は、この「娯楽費」について、どのように考えていたか、ご紹介しましょう。
「節約、節約!」と、がまんばかりしていては、心も縮こまってしまいます。また今のような猛暑日の最中では、無理な節電は禁物です!
「教育費」の山に備えて、貯蓄が優先される家庭では、遠くに旅行できないかわり、県内の「道の駅」巡り、近郊の山歩きなど、少額でも楽しめることはないか、探してみることも、また楽しみな作業ではないでしょうか。
ただ、子どもが中高生になると、学校の行事や部活で家族の予定が合わなくなり、娯楽費を使うこともなくなったという家庭もあるようです。それでも、大人も子どもも、仕事や学業など各々の役割だけに没頭するのではなく、家族が顔を合わせる機会や、一緒に過ごす時間を豊かにすることが家族運営には大切で、そのための「娯楽費」はなくてはならないものであると、もと子は語っています。ただやみくもに節約=娯楽費とするのではなく、減額するにしても、家族でどうやったら楽しめるかを考えた上で、予算を決められるといいですね。