家事整理と時間01 「寝る前の家」
元祖スーパー主婦・山﨑美津江さんは、著書『帰りたくなる家』に「『寝る前の家』とは、いわば1日のゴール地点。終わりをどう締めくくるかで、翌朝のスタートが違ってきます。」として、それぞれの家庭でできることから、「寝る前の家」を目指してほしいと書かれています。
この『寝る前の家』は、今から100年ほど前に、羽仁もと子が書いた「羽仁もと子著作集 第9巻 家事家計篇」にある文章です。
まとめ
寝る前に「家の部屋部屋が、座敷から勝手まで、朝の掃除のすんだあとと同じこと、すべてのものが置くべきところに置かれて、なにひとつも置き忘れてないようにする」は、なかなか大変と思う方に、「疲れて子どもと一緒に寝てしまう日もありますね。そういうときは、潔くあきらめて、翌朝元気に起きれたらハナマルです」(山﨑美津江)
普段の生活の中で、「さて、〇〇をはじめよう!」と意気込んでいても、実際はそれをはじめる前にその場を片付けることからスタートする人も多いようです。せっかく気持ちが前向きなのに、片付けからでは集中してすることはできません。
「寝る前の家」とは、いつでもなにかをスタートするときに、その場所が整っていること、道具やモノが元ある場所にあることです。いつもの習慣に、「片付け」までをセットにすることが、ストレスなく効率的に仕事ができる秘訣ですね。
羽仁もと子とは、どんな人?
1873年、青森県八戸生まれ。1897年、報知新聞社に校正係として入社。その後、日本初の女性記者として、洞察力と情感にあるれる記事を書く。同じ新聞社で、新進気鋭の記者だった吉一と結婚。1903年4月3日、2人は「婦人之友」の前身、「家庭之友」を創刊。創刊号の発売前日には長女が誕生し、自分たちの家庭が直面する疑問や課題を誌面に取り上げ、読者に呼びかけ響き合っていった。1930年に読者の集まり「全国友の会」が誕生した。最晩年まで婦人之友巻頭に友への手紙を書きつづけ、そのほとんどが著作集全21巻に収録されている。
婦人之友では、2021年1月号より、森まゆみ氏による「羽仁もと子とその時代」を連載中です。そちらも合わせてごらんください。
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