総合商社について ②DDについて

総合商社は世界100か国に1500人近くの駐在員を配し、そのネットワークは日本企業でトップレベルです。事業投資が主流となってきている総合商社が海外展開する際に気にするのはパートナー、法務、税務、環境、政治等ありますが、気にし始めてリスクばかり話しをしていたら投資決定如何の結論は不適となっていまいます。従って、当該国の現状は何なのか、そしてどのようなリスクが存在し、クリティカルなリスクは当社にとって受容可能か否かを判断することがまずはじめに行われることになります。これをDDに行います。

ある程度ものになったら東京の決裁者の判断を仰ぎます。

入社時と比較して一番驚いたのは、商社はオーガナイザー機能をメインに、もっと言うとそれしかやっていないのではないかとということ。

何故なら、実際にその国のことを調べるには各種コンサルタントに発注することが恒常化しているからです。確かに、コンサルタントは法務、税務、環境等々その道に精通しているので彼らの知見を活用するのが一番楽ですが、商社は各社のレポートを一つに纏め、それをもって取り進めするのが一般的になっています。これが正解か不正解が正直よくわかりませんが、彼らの言っていることを事前に把握しており、対等に意見を交わすことが出来ていない現状では当社としての役割には限界が生じ、これまでのような利益を出すことはできないと思います。

もっと、海外に人を送り、もっと個々人の能力を高め、もっと実行力がある強靭な組織にすることが重要であると考えます。

人、モノ、金のより人の部分を高めていく施策が求められると考えます。

以上