お気に入り名作ミステリ小説3選(あらすじとちょっとネタバレ)

皆さんは読書しますか?
私は専門学校を中退し、アルバイトも辞めてしまったため、時間が有り余っています。
今していることと言えば、週3のトレーニング、週3の陸上競技場でのトレーニング、読書(主にミステリ小説)をすることです。

この中でもやはり読書の時間が1番長く、トレーニングがない日はMAXで10時間は読むことができます。
私は本を読むのは早い方ではありません。
また、読解力も高くはないのでいわゆる純文学はあまり得意ではありません。

しかし、ミステリ小説には取り憑かれました。
初めて読んだミステリ小説(探偵小説?)は怪人二十面相シリーズでした。
そこから、横溝正史氏、アガサ・クリスティ、コナン・ドイル、綾辻行人氏、有栖川有栖氏、東野圭吾氏、エラリー・クイーンなど有名どころへとどんどん守備範囲を拡大していきました。

ここ3ヶ月ほどで大量のミステリ小説に触れたのですが、その中から名作3冊のあらすじ(⚠️多少のネタバレを含む⚠️)をお伝えしたいと思います。

あらすじ、第一印象、衝撃ポイントについて書いて行きたいと思います。
説明は下手ですが、面白さが伝わるように頑張りたいと思います。

Yの悲劇
エラリー・クイーン
・あらすじ
名家ハッター家の当主で科学者のヨーク・ハッターの遺体が見つかり2ヶ月、毒殺未遂が起こり、ヨークの妻エミリー・ハッターは殺害される。また、遺言状が公開され名家は混乱の中へ。元俳優で探偵のドルリー・レーンがその悲劇の謎を解く。

・第一印象
レーン四部作の2作目なのですが、前作のXの悲劇では被害者の残したXや、不思議な凶器、様々な証拠から信じられない犯人が導き出されました。
あらすじだけ読み私は、今回もダイイングメッセージがあるのか?と思っていましたがYに関係するダイイングメッセージはありません。
また、名家での殺人、遺言状。なんだか犬神家の一族っぽくて後半から盛り上がります。
X、Y、Zの中ならダントツでYの悲劇を推します!

・衝撃ポイント
盛大なネタバレになりますが、犯人は子供です。ヨーク・ハッターの孫であるジャッキーです。名探偵レーン、もといエラリー・クイーン作品では論理的な推理が用いられます。
今回のポイントは身長、そしてヨーク・ハッターの残した推理小説です。
作中にはそれらのヒントが散りばめられ、犯人を知り、その推理過程を知った時、私は感嘆のあまり叫びました。

さらに、Yの悲劇のラストシーンではレーンが行ったある行動について明かされるのですが、それを知ってしまった時のやりきれない感覚、レーンの苦悩、読後の虚無感は今も脳内にへばりついています。

アクロイド殺し
アガサ・クリスティ
・あらすじ
地主であるロジャー・アクロイドの電話でシェパード医師が駆けつけるとロジャーは死んでいました。その村に引越してきていた名探偵エルキュール・ポアロが登場し真相に迫っていきます。

・第一印象
私の読んだ単行本のあらすじにも書かれているのですが、この本は発売当時ミステリ界に大きな波紋を投じた。と書かれているんですよね。
また、様々な噂で、フェアアンフェア論争が巻き起こったことは知っていたので、そういう先入観を持って読み進めました。
アガサ・クリスティの作品は登場人物にくせがありますが、今回は医師の姉がいい味を出してると思いました。

・衝撃ポイント
23章になって、それまでの物語はシェパード医師が書いた記録だと言うことが判明します。
つまり、作中作です。ということはいくつかのトリックがこの時点で想像できます。
この時点で読者である我々はこれまで見ていたものの中に故意の嘘が紛れ込んでいる、もしくは実際の事例以外が書かれている可能性に気づかねばなりません。
シェパード医師に完全にやられました。
確かに、フェア、アンフェア論争が起こるわけです。

悪魔が来りて笛を吹く
横溝正史
・あらすじ
突如姿を消した椿元子爵、彼は青酸カリ毒殺事件天銀堂事件の容疑者だった。
その娘、美禰子からの依頼で椿元子爵がほんとに死んだのか調査することになった。旧華族の没落した生活、連続する殺人事件、金田一は謎を解くために淡路島へと向かう。

・第一印象
本を読む前にドラマと映画を見ていたので、なんとなく知っていました。
旧華族という設定、フルート奏者だった椿元子爵が悪魔が来りて笛を吹くという自身の曲の旋律と共に現れる、そして印象的な「悪魔ここに誕生す」という文字。
東京を離れて淡路島で過去に迫る。様々な要素が加わり、内容が濃かったことを思い出します。

・衝撃ポイント
真実が明かされた時にこんなに衝撃する作品はないと思います。
作者も序盤に「ほんとうをいうと、私はこの物語を書きたくないのだ。」と言っているように、人間のタブーについて触れらています。
人間の欲求のひとつによって起こった間違いが、間違いの連鎖を生み、救いようのない犯人の動機は疑いようもない衝撃ポイントです。
また、椿元子爵が作曲したフルート用の楽曲「悪魔が来りて笛を吹く」この曲は、犯人に欠けているある指を使わずに演奏することができるのです。
つまり、金田一は初めにこの曲を誰かに演奏して貰えば、あるいは犯人に近づくヒントを得ることができたかもしれないのです。
誰が悪魔なのか、皆さんも心の準備をして読んだください。

さて、3作共に1900年代前半に書かれており、現在に至るまで名作として語り継がれている3作ですが、やっぱりミステリ小説は良い!そう強く思わせてくれる3作です。
皆さんぜひお読みください。

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