雑記6(エキセントリックな体験)

この話は雑記というにはあまりにもしっかりとした体験だが、他に仕舞いどころもないのでここにかかせてもらう。

3日前エキセントリックな体験をしてきた。ことの経緯は自分が把握しているため省略する。

そのエキセントリックな体験はビルの三階にたたずんでいた。中に入るとヒトは三人ほどいた。ことの他ヒトがいなかったので少し驚いた。

一通り説明を受けたのちに着席する。元来自分は雰囲気にのまれる。一度飲まれてしまうと極端に話が出来なくなる(逆に自分が得意な場所だと饒舌になる。やな人間)。

30分ほどして新たにヒトが入ってきた。二人組。後々この二人が自分に救いの手を差し伸べてくれるのだが、そこまではまだ二時間ほどかかる。

自分は久しぶりに酒を飲んだ。久々の酒は大いに自分を惑わせた。エキセントリックな体験をすべて覚えていないのはこの酒のせいだろう。

そこで繰り広げられる話は自分が今まで音声として聞いたことのないモノだった。まあ、半分そういったものを求めて訪れているので、このことは自分に大きな満足感をもたらした。

もう半分の目的もすでに達成していた。そこではすでに「我々」となっていた。満足。

ここでのエキセントリックな体験は一種の倒錯をもたらした。つまり、自分の常識が非常識なのではないかということである。断っておくが、これは決してアナーキー精神や、一部の人が持つ斜めに世の中をみる目から生まれた表現ではない。自分の思い込みが激しかったのではないだろうか。案外大丈夫なんじゃないか。そんなところである。

しばらくしてたくさんのヒトが入ってきた。ヒトたちは大きな声で騒いでいる。自分は全く不快に感じなかった。

しばらくして二人組が話しかけてくれた。人生の先輩たる二人のお言葉に自分は耳を傾けていた。自分は出会ってから今まで、常に尊敬の念を抱いている。

自分はエキセントリックな体験からでた。入ってからすでに4時間ほどが経っていたと思う。自分は再び街に戻った。なにか言いようのない高揚感があった。

次いつエキセントリックな体験ができるかはちょっとわからない。しかし、あの場所はホームと呼ぶにはあまりにもまばゆいが、外側というにはあまりにも落ち着ける場所だったなと思う。体験して正解であった。