見出し画像

経木ラッピング

せっけん屋の話題です。
経木の有料ラッピング (100円)をはじめました。

経木でくるっとまいて 
ひのきの葉っぱをつけています。 

画像5

せっけん1つからでも。
ちょっとしたプレゼントにも。

気軽にお使いいただけたらうれしいです。

経木は
株式会社やまとわさん の 事業のひとつ 
信州経木Shikiさん の 経木 を使っています。

アカマツなどの地域材を使い、
ものづくりを始めとした事業をしているやまとわさん。

経木も伊那谷のアカマツから作っているそうです。
ちなみにkakapoせっけんの制作場所、辰野町も伊那谷にあります。
長野県の南、天竜川に沿って伸びる伊那谷の北の端の町です。


昔から包装材としてつかわれてきた経木。
そんな経木に適しているアカマツ。
調湿効果があり、水に強いアカマツ材。
伊那地域の穀物は、
アカマツで作られた穀蔵で保管をされてきたそうです。
調湿作用に加えて アカマツのヤニにある抗菌作用。
せっけんを包むときにもうれしい特徴です。


そしてもう一つ、やまとわさんがアカマツを使う背景に
アカマツがかかえている大きな問題 「松くい虫」(「松枯れ病」)があるといいます。
マツノザイセンチュウというセンチュウが 松の樹体内にはいることにより発生するマツの病気です。
マツノザイセンチュウが
マツノマダラカミキリというカミキリ虫によって運ばれ、
被害が広がります。

長野県では車で走っていると、たくさんの立ち枯れたアカマツを目にすることがあります。
薬品処理されシートに覆われたアカマツの風景もよく見ます。

そんな県内で森の手入れを進め、
松枯れの被害に合う前のアカマツを使いたいと生産を始められたそうです。

たくさんの想いがつまった経木、
もしみなさんの元にせっけんの包装材として 届いたら
そんなストーリーも思い出していただけたらうれしいです。

※株式会社やまとわ 信州経木ShikiさんのHPに
経木について利用方法なども含めて 詳しく紹介されています。


先日、やまとわさんの経木を作っていらっしゃる工房を見学させていただきました。

削っているときの様子です。


ガシャンガシャンと 町工場にきたような音が
伊那谷の畑の中にある工房に響いています。
職人さんが機械の前でつきっきりで 
経木になるアカマツを削っていらっしゃいました。


元になる材をみたり触ったりしながらの細かな調整。
そして削られた木を0.01mm単位で確認しての、再びの微調整。

きっと、
いろいろな感覚をフルに使っての作業。

そうした結果が、
はたから見るとなんとすんなり、 
いとも簡単そうに削っているように見えるのかもしれません。

画像1

今では作られていないという、経木用の機械。
ねじ一本でもなかなか調達が難しい中、
たくさんの試行錯誤を重ねながら、
ようやく商品としての経木を削れるようになったそうです。

なにげなくついているバネひとつにでも、たくさんのたくさんのストーリがつまっていました。

修理してもらって、
大事に使ってもらって、
そして 
ぐんぐん仕事して!

機械も幸せだろうと思います。

経木ができるまでの簡単な流れは

まずは材料になるアカマツ
地元の山から切だされたアカマツです。玉切りされる部分に印がついています。節などを考慮しての印。

画像8

割れたりせず、綺麗に削るため、
乾燥はさせずに、まだ水分が多いうちに削るそう。

画像9

削ったあとは
水分を絞るために
大きな脱水機にかけて、


画像2


そうして
こちらのハウスで乾燥させてから商品に。



画像3

横には やまとわさんの事業ででた燃料になる材木がつまれていました。


そうしてできた経木。

そんな経木をラッピングに使わせていただいています。

画像7

画像6

おはなしをいろいろ聞かせていただいて 
事務所でふと上を見上げると
かわいいライト。

ライトはスタッフさんの手作り。
色がやわらかくてきれい。
経木の魅力は奥深いですね。
うちでもまねしてみよう~❤



画像4


信州経木shiki のみなさま お忙しい中
お時間をいただいて ほんとうにありがとうございました!!!

追記 :うちのお風呂は薪で焚きます。この夜は裏山のアカマツを燃やしたお風呂でした。そういえば アカマツではないか!と。 アカマツの火力はすごいのですよ~!  経木を使い終わったら お風呂にも使えます❤  数少ない実用例ですな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?