モグラを追った、あの夏 #1
2018年はモグライヤーだった。(我が家だけ)
モグラを追った、あの夏の記憶…
我が家の庭に出現した謎の穴の正体、
それはモグラの仕業であった。
最初にその穴を発見した母もまさかモグラの仕業だとは思っていなかった。
私の母はガーデニングが趣味であり、庭には無数の草花、木々が植えられている。
しかし、日々のお世話をしているにも関わらず、草花や木々が枯れはじめた。
原因がわからない。
程なくして庭のあちこちに穴を発見するようになった。
まさか、モグラ?
このままでは手塩にかけて育てた庭が荒れ果ててしまう…
そこで、ホームセンターにてモグラ捕獲器なるものを購入した。
構造はいたってシンプル、筒状でモグラが中に入るとロックがかかり出られない仕組みになっている。
しかし、そう簡単に捕獲できるはずもない。
穴があるところに4つほど設置してみたものの、空振り続き、かすりもしていない…
夏の日照りとモグラの仕業で庭はどんどん活気が失われていく。
焦っても仕方がない、モグラを制するにはまずモグラを知ることから始めなければ。
時は夏休み、当時小学2年の娘の自由研究テーマはモグラに決まった。
図書館でモグラの本を借りてきて、モグラの生態について学び、モグラに詳しくなった。
やはり、本物のモグラを見たい!
ここ、長野から東京の多摩動物公園へ向かった。
モグラの家なるものがあり、モグラを飼育している数少ない場所のひとつがここであった。
8月4日、猛暑の中、動物園に到着したのは暑さが最高潮の正午近く。
夏休みにも関わらず、人が…いない!
そりゃそうだ、いるはずがない。
とりあえず、園内の売店に駆け込む。
よかった、人がいた!
とりあえず、ここで園内を巡る計画を立ててから出発することにした。
目的はただひとつ、モグラに会うことだ。
だからモグラに会えればそれでよい、
せっかくはるばるやってきたが、他の動物は素通りする。
この暑さで動物たちもぐったりだ。
真夏の動物園なんて一体誰が好き好んでやってくるというのか…(自殺行為だ…)
モグラの家は立派なログハウスであった。
なんて涼しいんだ!
家の中は冷房が効いていて寒いくらいであった。
天井一面に通路が張り巡らされ、まるで迷路の様
モグラ発見!!モグラが通ると振動で鈴がなる仕組みになっており、通過するたびにリンリン鳴る!
アクリルケース越しにご対面
ヤンキーなモグラ先輩が教えてくれる。
せ、せんぱい…先輩のこと、何もわかってなかったです。すみません…
モグラの家にはかれこれ1時間以上滞在した。
飼育員さんに話を伺うこともできた。モグラはすべて園内で捕獲したモグラたちで、やはりモグラ捕獲器を使ったとのこと。はるばる長野からやって来たことを話すと驚きながらも、モグラの捕獲を応援してくださった。
モグラ愛にいっそう火がついた。
来た甲斐があった。
モグラへの思いを胸に帰路に着くのであった。
後編へつづく。
モグラ以外の動物を写した唯一残るバクとの写真
娘とバクの微妙な距離感が何とも言えない。(笑)
多摩動物公園の思い出は、モグラ、バク、売店で食べた白くまアイス(鹿児島発祥のアレ)である。そしてただただひたすらに暑かった!
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