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和菓子No.4 塩味饅頭(6店舗食べ比べ) Part2

前回、塩味饅頭の名の由来や赤穂藩との関りについて
知ることができました。

というわけで、今回はいよいよ食べ比べです。
各店舗ごとの食べた感想と共に、
☆の5段階評価を付けてみました。

各店舗の塩味饅頭

エントリーNo.1 志ほ万(白、抹茶)/かん川本舗

志ほ万(抹茶、白)

・白 ☆☆

皮の甘さが強め。
中のこし餡は、舌触りが良く、
甘さ控えめで少し塩気がきいてる。
餡だけ食べたら小豆をほんのり感じられるけど、
皮と一緒に食べると、皮の甘さに負けてしまって
くどさが残る印象。

塩味饅頭の醍醐味である塩気より
甘さが際立ってしまっていて、
塩味饅頭としてのバランスがイマイチ、、

志ほ万(白)

・抹茶 ☆☆

皮の甘さは白より控えめ。
抹茶風味が効いてるからかも。
餡はほぼ白と同じ。
でも白より皮の甘さが控えめになってるおかげで
若干小豆感を感じられる。
塩気は白同様ほぼ感じない。
こちらも塩味饅頭としてのバランスがイマイチ、、

志ほ万(抹茶)

志ほ万

エントリーNo.2 鹽味饅頭 (白、抹茶) /巴屋本舗

鹽味饅頭(抹茶、白)

・白 ☆☆☆

皮がしっかりしていて噛みごたえあり。
そして、そんなに甘くないのでくどさは少ない。
こし餡も甘さ控えめ塩気の方が強く感じる。
小豆の風味は薄め。
甘さ控えめの皮と程よく塩気の効いた餡が
バランスをとっていて、しっかり塩味饅頭。

鹽味饅頭(白)

・抹茶 ☆☆☆☆☆

抹茶風味が強め。
口にした瞬間抹茶の香りが鼻に抜けていく。
でも、変に風味付けされてる訳じゃなく、
濃厚な抹茶の味わい。

塩気もしっかりあってとてもバランスが良い。
歯ごたえも餡の感じも白と一緒ではあるけど、
抹茶の方が甘さは落ち着いている印象。
塩気が甘さを絶妙に引き立たせてて、食べやすい。

鹽味饅頭(抹茶)

鹽味饅頭

エントリーNo.3 しほみ饅頭 (白、抹茶) /総本家かん川

しほみ饅頭(抹茶、白)

・白 ☆☆☆☆

皮の歯ごたえはある方。
皮もこし餡も甘さ控えめ。
餡は小豆の風味もしっかりあり。
食べてると後の方になって塩気がガツンとくるけど、
これくらいの塩気がちょうど良いかも。

しほみ饅頭(白)

・抹茶 ☆☆.5

抹茶の風味はかなり薄く、
食べた印象派白とほとんど変わらない。
抹茶苦手な人には食べやすいかもしれないけど、
抹茶好きには物足りないと思う。

しほみ饅頭(抹茶)
しほみ饅頭

エントリーNo.4 塩味饅頭 (白、抹茶) /元祖播磨屋

塩味饅頭(抹茶、白)

・白 ☆☆☆☆☆

皮は全然甘くない。とても良い!
こし餡も砂糖のザラザラ感が全くなく、舌触り良好。
甘さも抑えられてて小豆の風味がしっかり伝わってくる。
塩気は後味にちょっぴり感じる程度だけど、
不思議と物足りなくない。
くどい甘さがなくて餡がしっかり感じられるからかも。
これが、塩味饅頭のベストな甘さと塩気のバランスなのでは?!
食感もふわっとしていて、個人的に好き。

塩味饅頭(白)

 ・抹茶 ☆☆☆

抹茶感は控えめ。
皮も餡もほぼ白と同じ。
抹茶は物足りない。
こちらも、食感はふわっとしていて好き。

塩味饅頭(抹茶)

塩味饅頭

エントリーNo.5 塩味まんじゅう (白、抹茶、梅) /潮見堂本店

塩味饅頭(梅、抹茶、白)

・白 ☆

皮は薄めで、甘さ控えめ。
薄皮なおかげで餡子の食感が優勢になるからか、
しっとりめでほろっとしていて、
甘さが弱い分、寒梅粉感が分かる味。
餡は甘さより塩気が強い印象。
風味はある方だけど、塩気がくどいように感じる。
すぐ飲み物が欲しくなる、、

塩味饅頭(白)

・抹茶 ☆

こちらもとても薄皮で、しっとりほろほろ。
抹茶風味があるからか、
抹茶のほうが塩気控えめに感じる。
抹茶感は薄すぎず濃すぎずで誰でも食べやすい塩梅。
小豆風味と程よく混ざってる感じ。
白よりあっさりしてて食べやすい。

塩味饅頭(抹茶)

・梅 ☆

皮は、食感は白、抹茶と変わらないけど、
梅の飴ちゃんみたいな人工的な梅の味がする。
使ってるこし餡は白、抹茶と同じだと思うけど、
梅風味のクセがあって、
感じられるはずの小豆感がほとんど感じられない。

さらに最後に塩気のくどさが残る、、

塩味まんじゅう(梅)

塩味まんじゅう

エントリーNo.6 塩味饅頭 (白、抹茶、きな粉) /三島屋本店

塩味饅頭(きな粉、抹茶、白)

・白 ☆☆.5

皮は甘めで脆く
ふんわりほろほろ食感。
こし餡は甘いけど、くどくはなくて、
僅かに小豆を感じる。

塩気は強すぎず弱すぎず。
最後に塩気?なのか砂糖の甘さ?なのかはわからないけど、
若干くどさが残る。
塩と砂糖のバランス加減なのか、
皮と餡を一緒に食べたら、
饅頭としての甘さが増す
感じ。

塩味饅頭(白)

・抹茶 ☆☆☆☆

適度な抹茶風味。
皮もあんこも白と変わらないけど、
抹茶風味のおかげで最後のくどさは控えめ。
バランスは良い印象。

塩味饅頭(抹茶)

・きな粉 ☆

きな粉味と思って食べたから、
一瞬、「砂糖たっぷりのきな粉の味か?」
と思ったけど、よく味わうと、
「これはきな粉じゃない!」
と感じた。
皮は白や抹茶より厚めで、
きな粉じゃなくてポン菓子みたいな味。
こし餡は、白や抹茶よりちょっと甘めで、
小豆感は全く無し。
砂糖のザラザラ感が気になる。
きな粉風味ではないし、塩気も感じられず、
砂糖の味のお饅頭といった感じ、、

塩味饅頭(きな粉)

塩味饅頭

そして最後に、5段階評価を元に
ランク付けした結果がこちら↓↓↓

【ランキング発表(白、抹茶別)】

・白

No.1 本家播磨屋
No.2 総本家かん川
No.3 巴屋
No.4 三島屋本店
No.5 かん川本舗
No.6 潮見堂本店

・抹茶

No.1 巴屋
No.2 三島屋本店
No.3 本家播磨屋
No.4 総本家かん川
No.5 かん川本舗
No.6 潮見堂本店


6軒分の塩味饅頭を食べ比べて、
塩気と甘みのバランス
皮の厚みや食感、餡の滑らかさ
お店によって全く違っていて驚きの連続でした。
同じ塩味饅頭というお菓子なのに
こんなに違いが出るんだなと
とても楽しんで食べ比べができ、
また別のお菓子でも食べ比べしたくなりました。

ちなみにですが、
個人的に、変わり種である梅味きな粉味
塩味饅頭としての良さがボケてしまっていて
好みではありませんでした。

塩味饅頭を初めて食べる、
あるいはお土産にするなら、
王道の白と抹茶をオススメします。

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