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飲食店LINE公式の案内配信に効率化のメスを入れてみた

今日もwebの中をウロウロしています。
kajyさんです。

さて、2月を迎えた今日この頃。
飲食店さんの中には『恵方巻』のご予約、準備に忙しい方もいらっしゃるのではないでしょうか。

店頭で予約を取ったり、LINE公式やメルマガ、SNSから恵方巻の案内を発信したり、準備から販売にあたって大忙しのこの季節。

今回は、そんな大忙しの飲食店さんの作業工程をほんの少し楽にできたらいいなという思いから、『告知、発信、予約、申し込み』の過程をLINEで自動化したお話です。

「今、LINEのお客さんが600人以上いるんだけど、どうLINEを活用していいか分からない…」


2022年の秋頃のこと。
静岡県富士市で飲食事業を営んでいらっしゃる「食事処おおつき」様より、こんなご相談を受けました。

「今、お店のLINE公式アカウントに600人を超えるお客さんが登録してくれているんだけど、ひと月に1000通までしかLINEの案内を送れないから、どうLINEを使って行ったらいいか分からない…」

ちょうど、LINE公式アカウントより、2023年の6月にLINE公式の改訂の案内が来たタイミングで寄せられたお悩み。

せっかくLINE公式に600人を超えるお客様がいらっしゃるのに、現状のままLINE公式を使い続けていると1000通どころか、配信上限数の壁はもっと厚いものになって、月ごとの配信すらままならなくなる可能性も出てくるんですよね。


LINE登録ユーザーとのコミュニケーションを重視した改訂であることは考えられるのですが、特に個人店、零細企業にとってはかなりキツイ改訂になるのは明白。

1人経営のお店さんなどは、お客様1人1人に対するコミュニケーションコストに時間を割いていては、お店の業務が一切回らなくなってしまう事態にもなりかねません。

もちろんお客様とのコミュニケーションは大切なのですが、時間が有限である以上、どこに自分の時間を使って行くかは死活問題。

LINEのやり取りにばかり、仕事の時間を割く訳にはいきませんからね。

そこで、食事処おおつき様に私からこんな提案をさせていただきました。

せっかく、LINE公式に600人以上も登録がされているのであれば…

「LINE公式からの案内を自動化して、ネックになっている配信数も節約してみませんか?」


LINE公式アカウントを事業に取り入れているお店さんは多くあります。しかし、取り入れてはいるものの、LINE公式を上手く使いこなせていないお店さんもまた多いのです。

今回相談をくださった食事処おおつき様も、LINE公式を使ってお客様に定期的にお店の案内を配信していました。しかし、ただ一斉配信をする以外の活用には至ってはいませんでした。

600人以上の見込顧客のリストがLINE公式の中にあるのに、このままでは宝の持ち腐れ。

食事処おおつき様も、この事態をどうにかしたいと思ってのご相談でした。

食事処おおつきのご代表は語ります。

「できたら、今LINEに登録してくれている600人以上のお客さんをメルマガに誘導していきたいんだよね。メルマガだったら、配信数を気にすることなくお客さんにおおつきの案内を出して知らせることができるから。これからおせち料理の準備も入ってくるし、恵方巻もある…忙しくなるからなるべく自分の手も空けておきたいんだよね」

承知しました!そこまで方向性が定まっているのであれば、こちらがオススメです。

LINE公式の拡張ツール、プロラインフリー


>>プロラインフリーのアカウント作成はこちら

LINE公式アカウントについては知っている方も多いかと思います。しかし、特に店舗系の事業を営んでいらっしゃる方は「LINE公式の拡張ツール」をご存知ない方がほとんどではないでしょうか。

ですが、このLINE公式の拡張ツールは忙しい店舗経営者ほど知って欲しいツールでもあります。

今回食事処おおつき様にご提案させていただいたツールは「プロラインフリー」という拡張ツール。

「自分の手を空けておきたい(=自分の身体を実業で動かせる時間を空けておきたい)」「LINE公式のお客様をメルマガに移動させたい」この2つの目的を叶えるためにわたしが着目したのが、プロラインフリーの「LINEの配信を自動化する」というポイントでした。忙しい店舗業務の合間に、LINEの配信に時間を割くことなく、自動でお客様にお知らせを配信し、LINEからメルマガに誘導していく。

この流れを完璧に叶えることができるのが、プロラインフリーなのです。

「恵方巻の案内を出したい」「メルマガに誘導したい」2つを叶える欲張り作戦開始!

2023年1月某日。

食事処おおつき様とのやり取りで、「2月に控えた恵方巻の案内をLINEで送りたい」「メルマガにも登録してもらいたい」このようにお話をお伺いしました。

そこで、筋書きとして、こんな案をお伝えしました。

『 恵方巻の案内を、プロラインフリーから配信しましょう。そして、恵方巻を購入してくださる方をメルマガに案内、そこでメルマガに登録していただきましょう!この流れを、自動的に動くように仕組みを作りますね。いかがでしょうか 』

こちらが、実際の食事処おおつき様のプロラインフリーの管理画面になります。(※今回、プロラインフリーの仕組みを構築するにあたり、管理権限の許可をいただいています)

プロラインフリーの、フリープラン(無料のプラン)で作る自動化の仕組み

今回、LINE公式とプロラインフリーを連携させた後、3つのステップシナリオを作成して仕組みを作りました。

まず、恵方巻の注文を目的として、新規にLINEに登録をしてくださるお客様へ向けたメインシナリオ。次に、既存のLINE公式のお客様に恵方巻の注文案内が始まることを知らせるサブシナリオ。そして、メルマガに登録をいただいたお客様にご案内をするエンドシナリオ。

既にLINE公式に登録をしてくださっているお客様、これからLINE公式に登録をしてくださるお客様。メルマガに登録が完了した後で、LINE公式から一斉配信やメルマガ登録のリマインドが案内されないようにしたいお客様。

それぞれのお客様に向けて、恵方巻の予約購入までの脚本(シナリオ)を描き、メルマガへと案内をしていく流れです。


恵方巻の販売は2月3日。

食材の調達も問題もあるため、確実に購入に繋がる見込み顧客はそれより前の段階で把握をしておく必要があります。

1月の2週目、遅くとも3週目には全ての脚本を揃えてお渡しができる体制を取っておく必要性があると考えられました。

そこで、お正月明けよりすぐにこのLINE公式アカウントとプロラインフリーの連携、及び構築作業に入ることにしました。

3パターンの脚本(シナリオ)を作る

まずは、「新規でLINE公式に登録をする」お客様への案内。

LINEメッセージの文面には「ご登録ありがとう」のお礼メッセージを添えて。

1回目のLINEを見逃してしまう方もいらっしゃることを想定して、4回に分け、メッセージを送る時間帯を変えてリマインド設定も組みます。

もちろん、リマインドの文面は送られるメッセージごとに変えて。

そうしないと、「同じ文章の使い回し=手抜き」とも受け取られてしまうケースがあるのです。お店がいくら忙しくても、商品を買いに来るお客様にとっては「そんなの、知ったこっちゃねぇ!」訳で。

お店の事情がお客様の目的を叶えること、つまり「あのお店は手抜きをしている」というように受け取られてしまうこと、これが商品を買うことやお店を選ぶ妨げになっては本末転倒。

だからこそ「お店側の忙しさを悟らせない工夫」として、メッセージ1つ1つの文言を変えています。

次に「既にLINE登録をしてくださっているお客様」への案内。

既にLINE公式にご登録をいただいている既存のお客様には、食事処おおつきのLINE公式がリニューアルする旨のお知らせを作りました。

メッセージを受けるお客様には、これまでと同じようにLINEからメッセージが届くことに変わりはありません。しかし、LINE公式の自動化を進めるにあたって『この画像をタップしてください』『下のOKボタンを押してください』など、これまでになかった”リアクションの協力”をお客様にお願いする機会が増えてきます。そこで、事前に「LINE公式が来月から新しくリニューアルします!」というご案内をして、お客様に”これまでのLINEと、少し仕様が変わってくる”ことをふんわりと認識させることにしたのです。

「メルマガ登録が完了したお客様」へ向けた案内。

LINE公式を自動で動かすにあたって想定される問題点もあります。

例えば、今回の食事処おおつき様の例で考えると「恵方巻の注文が完了したお客様にまで、自動でしつこく注文を促すリマインドのLINEが送られてしまう」こと。

自動化の落とし穴が、ここです。

自動的にメッセージが送られるからこそ、目的を完了したお客様にまで「繰り返し自動で案内が送られてしまう」という弊害があります。

お店側にとっては、配信しなくていいメッセージまで送られてしまうため、メッセージ配信の無駄遣い…。

LINE公式のプランによってメッセージ配信数を超過してメッセージが配信されてしまうようだと、不必要な経費を溶かしかねません。

お客様にとっても、何度も繰り返し送られるメッセージはストレスですよね。「おい。こないだ買うたやんけ!また同じメッセージか!しつこいぞ!!ブロックしたろ!」と、離脱の原因にもなりかねませんよね。

LINEが自動化されていることを知らないお客様にとって、商品の購入後にまで「同じ商品のセールス案内」をされてしまっては、お店のイメージダウンにもつながる事態。

このようなケースを避けるために、恵方巻の注文やメルマガの登録が完了したお客様に関しては「リマインドを送らないシナリオ」に誘導することでトラブルを未然に防いでいます。


このように、「メルマガ登録が完了したお礼のメッセージ」以降は、stepメッセージがありません。

stepメッセージを用意しないことで、こちらのシナリオに移動してこられたお客様には以降のメッセージ配信が行われません。つまり、公式LINEメッセージ配信数を最小限にすることができます。このシナリオを設定することで、LINE公式で利用できるメッセージ配信数を最大限節約します。

今回の事例では、お礼のメッセージと一緒に、次のメッセージ配信からはLINEではなくメルマガからお知らせが届くことを伝えています。

お客様の心の準備を整えるために、メルマガからお知らせが届くことを告知させていただいています。

プロラインの操作の実際

実際に、プロラインとLINE公式を連携させた後、どのようにLINE公式が送られているのか確認をした動画をご用意しました。

食事処おおつき様からLINE公式のメッセージが届いています。

表示されている「OK」をクリックすると、画面が切り替わりましたね。

切り替わった画面から、恵方巻の予約フォームに入っています。

ここで、メルマガの登録フォームを活用して「恵方巻の予約を取りながら」LINE公式の登録者様をメルマガへと誘導します。

最後に、恵方巻の注文が終わった後に「恵方巻の案内メールに登録しました」にチェックを入れて送信。

すると「LINEメッセージを送信しました」のページに変わります。

ページの指示に従ってLINEの画面に戻ると…

チェックを入れた「送信」のリアクションに反応して、『メルマガ登録が完了したお客様へのシナリオ』に顧客リストが移動します。

顧客リストが移動したことによって、『メルマガ登録完了のお礼』と『以降の連絡は、LINE公式ではなくメルマガから届く』という案内のメッセージが自動的に配信されました。

これで、わたしのスマホには明日以降、LINE公式からのメッセージは届かなくなりました。その変わりに、食事処おおつき様のお得なお知らせがメールアドレスに届くようになります。

まるで、ピタゴラスイッチのようにリズムよく動いている仕組みに、何となくお気付きになりましたでしょうか。

LINE公式アカウントの改訂が、2023年6月に行われる


LINE公式アカウントを既に使われているあなたは既にご存知の通り、2023年6月より、LINE公式アカウントのプランが改訂されます。

それに伴い、これまでLINE公式アカウントを利用してきたお店さんは、お客様へのお知らせの方法を見直さなければならないケースが出てくることが予想されます。

LINE公式アカウントに登録をしてくださっているお客様が大勢いらっしゃるにも関わらず、お店の案内を配信できなくなってしまう可能性も十分にあり得るのです。

この事態を避けるために食事処おおつき様が取った方法が、お客様へのお知らせを「LINE公式からメルマガへ切り替える」ことでした。

↑ 食事処おおつき様が動画で活用しているメルマガスタンドはこちら

特に小規模で店舗展開しているお店さんにとっては、LINE公式の改定で配信数の制限に悩むところではないでしょうか。

おそらく今後、小規模で店舗展開をされているお店さんを中心に、メルマガを利用する動きが活発になってくることが考えられます。

登録ユーザーにとってのハードルを低く設定するということ

とはいえ、実際にLINE公式とメルマガの登録率を検証したことがあるのですが、結果は圧倒的にLINE公式に軍配が上がっています。

お客様の視点に立った時、アドレスを入力しないといけないメルマガは、登録のハードルがかなり高いのです。

メルマガは登録するのにアドレスを入力しないといけない…

LINE公式は、QRコードを読み込むだけで登録が完了する…

どちらが簡単で、面倒くさくなくて、すぐに登録ができるのか。

そう。結果は、あなたもお察しの通りです。

お客様にメルマガの登録をしていただくには、「登録するに値する”理由”」が必要になります。

”理由”がなければ、誰も好き好んで面倒くさい入力作業をして、個人情報でもあるメールアドレスの入力なんてする訳がないのです。

大事なことなので、もう一度言います。

登録に値する”理由”がないと、お客様はメルマガには登録しません。

LINE公式とメルマガの両刀で使えばいいじゃない?

「LINE公式がいい」訳ではなく、「メルマガだから偉い」のでもありません。

LINE公式にはLINE公式の、メルマガにはメルマガの、どちらにも突出した利点があります。

LINE公式は「登録のしやすさ」が魅力ですし、メルマガは「配信制限の縛りがない」ことや「顧客リストをしっかり取れる」ことが、いいところ。

それならば、入り口をLINE公式でつくり、食事処おおつき様のように「途中からメルマガに移行」することで、お客様の登録のハードルも、メッセージ配信数の制限もどちらも解消することができますよね。

さらに、LINE公式に登録いただいてからメルマガに移行するまでの流れ。あらかじめシナリオを作って自動的にお客様にご案内できるようにしたら?

「LINE公式からの発信」という1つの作業があなたの手から離れて、その分あなたはご自分の仕事に時間を当てることも出来るようになりますよね。

『LINE公式を活用して、メッセージ配信の自動化。それにより、作業効率も上げて、売上をupさせる』

これが、今回わたしが食事処おおつき様にご提案させていただいたサービスの全容になります。

LINE公式アカウントを自動化するには…

…見ただけで、目まいがしそうですね(笑)

LINE公式アカウントを自動化するために、必要な作業を上記の画像に表しました。

正直に申し上げます。

LINE公式を自動化する作業、超~絶に面倒くせぇです!

というか、最初マジでこのシステム、訳わからなかった。時間かけて、実際に自分のアカウントで何度も設定調整し直して、やっと「こういう仕組みか!」というのが理解できた状態です。わたしもね(^^;

だからこそ、もしあなたが公式LINEとプロラインを連携させて自動化したいと思うのであれば、自分1人で取り組まないことをオススメいたします(^^;

既にLINE公式にお得意様を含んだお客様がたくさんいらっしゃるからこそ、下手にミスしたLINEメッセージも流せないでしょう?

ご相談いただけましたら、お力になれますから(^^;

ちなみに、LINE公式でこんなことができるし、これくらい売上げは変わります。

決済システムを連携させて、LINE上でお会計も。よくある質問をLINEでチャットボット式に自動で対応することも。特定のお客様だけにクーポンを発行して販促に活かすことも。

LINE公式本来の機能をフルに活用しつつ、それらにかかる案内の手間を自動化して、作業効率を上げていくことができます。

…で、実際にどれほど売上げに影響するかというと、

わたしがもし、今でも実店舗を展開していたのなら間違いなくLINE公式アカウントにプロラインフリーを連携させて、導入しています(笑)

最後に


今回、食事処おおつき様のご相談がきっかけとなり、実店舗へのプロラインの導入という経験をさせていただきました。

食事処おおつき様、本当に有り難うございます。

おおつき様の『万能テリヤキソース』『オレンジチキン』は、オンラインショップから県外の方にも幅広い人気を得ています。良かったら、ぜひおおつき様のwebサイトもご覧になっていただけると嬉しいです^^

>>食事処おおつき オンラインショップはこちら


このnoteを書いたひと:かじぃさん

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