かさぶた

文章を書いている。
趣味の活動のひとつとして、単純に過去にあったことを書いているのだが、最近ずっと心に引っかかっていたことを書き始めたら止まらなくなった。あまりに重い話になってしまったので、そこで書くのは不適切な気がする。そこにはもうちょっと明るい話を書いておきたい。明るい話も暗い話も書いておくつもりだったけど、ちょっと重すぎる。初対面でそんな話が始まったら、誰だって席を立ってそのまま帰ってきたくなくなるだろう。

書いていたのは、過去の話だ。私がまだ20代前半の頃に、たった5ヶ月だけ働いた会社があった。正確にいえば、3ヶ月間は派遣されていて、残りの2ヶ月は本社で雑務をこなしていた。

書きながら思い返して、自分で思っていたよりその頃の思い出が重くてびっくりした。書きながらみぞおち辺りがずしんと重くて、今もそのままの感覚だ。
他人からなんだこいつ、というはっきりとした視線を受けながら、周りが間違ってると思っていた。良かれと思って叱ってくれた人がいるのに、ひとつも受け止められていなかった。

面白い会社でたった3ヶ月だけ働いた、という印象だけ残していた。実際に面白くはあったんだけど、なぜ3ヶ月だけだったか、その間に私が何をやらかしていたのか、そのあとにもそれなりの処遇を受けたのに、結局反省しないままここまできてしまったこととか。
まあ、世間で面白がられるようなことはなにもない。罪は犯してないし、単純に私が途方もない恐れ知らずの馬鹿だっただけだ。

笑い話として、若いときのただの苦い思い出としてしまっておくべきことじゃなかった。近いうちに見つめ直さないといけない。きっと予定していた場所には載せず、ここで公開することになるだろう。
本当に大した話ではないから期待を煽りたいわけでも、誰に見てほしいと思っているわけでもない。
これは、私が自分のために残しておくべきと思ったから、それを風化させないために書いておく。有言実行しろよという、未来の自分への脅しとして残しておくのだ。では。

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