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国税関係

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元国税職員による税務調査の記事や税務職員になるための情報を掲載しています。
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#ニュース

国税局資料調査課の税務調査がよく分かるニュース記事

税務調査の記事が多い幻冬舎ですが、その中からおすすめのニュース記事のご紹介です。 税務調査のエリート集団!「国税局資料調査課」の凄さ 元国税職員の私から見てもよくまとまっていると思います。 私が書いた税務調査に関する過去noteはこちらから

税務調査関係のニュース 〜税務通信・経営財務から〜

4/26号の記事から2点ご紹介します。 銀行調査のオンライン化税務通信によると、これまで郵送により納税者の預金取引を照会していましたが、実証実験の成果が良好のため、2021年10月から全国的に本格導入されるようです。 平均日数は次のとおりで、大幅に短縮されます(有料版本紙より引用)。 書面照会 11.5日 オンライン 2.5日 これにより深度ある調査の件数が増え、不正発見割合の向上も見込めそうですね。 将来的には、マイナンバー・法人番号と紐付けられた口座を常時リアル

租税訴訟 ギャンブルの賭け金の払戻金の所得区分

10月15日の東京地裁判決について、今週号(11月2日)の『税務通信』に掲載されていたので所感を記事にします。 事案の概要インターネットを介してスポーツの結果を賭けの対象としたギャンブルの的中時の払戻金について、納税者は雑所得であると主張したのに対して、国側は一時所得であるとして争っているものです。結果的に納税者が敗訴して控訴中です。 雑所得であれば、外れた試合の賭け金も必要経費に算入できますが、一時所得であれば、的中した試合の賭け金のみ必要経費に算入できるため、課税所得