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空間コンピューティング論

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AR/VR/メタバース領域における論考、サービス設計手法、UX+UIデザインの考え方やメソッドなどを発信します
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2022年3月の記事一覧

本来のメタバースの定義、構築の道筋、それが作るこれからの世界について

テックの領域において最近最もホットなキーワードの一つが「メタバース」だ。 コロナ下でのFortniteなどでのイベントの成功や、FacebookのMetaへの社名変更、Web3の盛り上がりなどが相まって、新しいインターネットプラットフォームとしての「メタバース」への期待感が募っている。 しかし、これほど話題になっているのにも関わらず、その定義や意義はハッキリしていない。 この記事では2020年のWIRED CONFERENCEで「メタバース」をテーマに登壇した内容をもと

メタバースの土地における価値とユーザー体験のジレンマ、そしてその解決法

メタバースの土地には、価値とユーザー体験のジレンマがあるように思う。 メタバースの土地の価値を釣り上げるには、「有名なあの土地の横にある」「メインストリートにある」などの付加価値が重要だが、ユーザーからしたらそうした空間的な関係性に煩わされることなく面白いワールドを自由にワープで行き来できた方が便利だし、メタバースらしいセカイの楽しみ方という感じがする。 もちろん、DecentralandにもCryptovoxelsにも、そして恐らくSandboxにもワープ機能はある。

メタバースやWeb3とは結局なにか? | 「メタバース」「Web3」「XR」の正体と関係性

「メタバース」や「Web3」は結局なんなのか説明して欲しいと言われたら、あなたはなんと答えますか? それらの言葉を聞かない日がないくらい注目を集めていますが、意外と上記の質問にスパッと答えるのは難しいですよね。 さらに、「関連技術であるXR技術を含めた3つの技術の関係性はどうなっているか?」という問いに答えられる人もまだ少ない状況だと思っています。 私たちMESONは、XRを軸にしながらメタバースやWeb3などの関連領域も含めて事業を行う企業なので、上記の問いの言語化は