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多摩川サイクリングロード・最上流 勝手にガイドブック -大菩薩峠登山口~柳沢峠~奥多摩駅

これまで、多摩川のサイクリングコースを河口から、下流、中流、中上流とたどり、奥多摩駅までのコースを3回に分けて紹介しました。今回は多摩川シリーズの最終で、最高のコースをガイドします。甲州の大菩薩峠登山口から標高差約600mの柳沢峠まで登り、奥多摩駅までの標高差1130mを下るという本格的なサイクリングコースです。塩山駅出発が正当なコースガイドかもしれませんが、塩山駅の標高は400m、大菩薩峠登山口は900mで、バス代は300円。これで標高差500mを登ってくれるのです。若くもない私としては、バスを使わない手はないと判断しました。なお、4月下旬からは柳沢峠を越えた落合までバス便があるので、坂道が苦手な方はそれがお勧めです。

大菩薩峠登山口~柳沢峠:大菩薩峠登山口/897m-4つ目の上萩永第一トンネル入り口/1126m(4.0km/4.0km)-下のループトンネル入り口/1357m(3.4km/7.4km)-柳沢峠/1472m(1.9km/9.3km)

塩山駅発7:35のバスに乗り、30分ほどで大菩薩峠登山口に着いた。自転車を組み立て、8:20に出発。いきなりの急坂。この裂石温泉までの10分ほどの登りが行程中最も急で、ここをこなせば、後は大丈夫です。というのも峠まで平均勾配が6.2%と比較的緩やかな登りだからです。ちなみに私の場合、10%を超えると自転車を押すことにしています。以前は、柳沢峠までの青梅街道の登りは、時々10%を超える坂や、狭くなっているところや、急カーブがあって、大変でした。道路が改修され、傾斜が緩くなり、道幅が広くなって、急カーブでの自動車の接近で怖い思いをすることがなくなった今は、快適に漕ぎ上がることができます。下の方から見上げると、ずっと上の方をループ橋で巻きながら道路が走っていて、挑戦者の気持ちが昂ります。

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なんとか登り切り、登ってきた道を見下ろし、達成感で一杯となりました。富士山も良かった。柳沢峠には所要時間2:20で到着しました。

柳沢峠~たばやま道の駅:柳沢峠/1472m-落合/1122m(6.2km/15.5km)-一ノ瀬林道入り口/871m(3.5km/19.0km)-小室川合流・770m(3.4km/22.4km)-たばやま道の駅/634m(7.3km/29.8km)

柳沢峠からは、多摩川源流部の山々を眺めながらの豪快な下りです。が、しかし、あまりに新緑が美しく、目を奪われ、スピードが上がりません。犬切峠への道を分ける落合を過ぎ、一ノ瀬林道(崩落のため現在通行止め)の入り口までの500mほどの下りに1時間ほどかかった。一ノ瀬川は多摩川本流で、笠取山直下の水干/1865mの一滴が大多摩川の始まりになるとか。

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伝説の花魁渕(おいらんぶち)を過ぎると、小室川合流。小室川林道のゲートは厳重に閉鎖されていました。かなり昔、大菩薩峠登山口から自転車を担いで丸川峠を越え、この小室川林道を下ったことがあります。その時は確かゲートも開いていたような。今は、自転車も乗り入れ禁止です。この小室川合流は快適な勝手キャンプの適地です。やがて丹波山村の集落に入り、たばやま道の駅に到着です。

たばやま道の駅~小河内ダム:たばやま道の駅/634m-後山川/553m(4.9km/34.7km)-深山橋/533m(4.4km/39.1km)-小河内神社/573m(2.6km/41.7km)-小河内ダム/525m(6.3km/48.1km)

たばやま道の駅は、標高が高いので桜もまだ咲いていました。気持ちが良いので、だらだらと40分も過ごしてしまいました。

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道の駅から若干の登りの後、後山川の橋まで一気に下る。このあたりから奥多摩湖が始まるため、小河内ダムまでは標高530m前後のほぼ水平な道となります。後山林道の先には三条の湯があり、雲取山の登山ルートの一つとなっています。同じく雲取山登山口の鴨沢を過ぎ、山梨と東京の堺となっている小袖川を渡ると、ようやく東京都です。檜原村へ続く奥多摩周遊道の入り口の深山橋を過ぎ、しばらく行ったところに三頭山登山口の麦山の浮き橋がありました。現在はダム湖の水位低下で通行禁止です。その後、半島状の小山の上に立つ小河内神社に寄り道。そして柳沢峠から4時間かけて小河内ダムに到着。ここでも山の斜面の桜が盛大に出迎えてくれました。

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小河内ダム~奥多摩駅(奥多摩むかし道):小河内ダム/525m-浅間神社/570m(2.4km/50.5km)-西久保の切り返し/443m(0.7km/51.2km)-奥多摩駅/343m(6.6km/57.8km)

小河内ダムからそのまま国道を行くと約6kmで、20分もかからない。まだ3時で、天気も良いし、またまた寄り道することにしました。奥多摩むかし道です。

https://www.okutama.gr.jp/site/walking/pdf/mukashi.pdf

途中からすっかり山道で、右側はすっぱりと切れ落ちた崖でした。1時間近く歩いて、浅間神社で一旦道路に出て一安心。しかし、むかし道の道標は少し緩くなったとはいえ、山道を下れという。さらに20分ほどの西久保の切り返しで、ようやく自転車に乗れました。猿もいて、ここは東京やろかという雰囲気でした。2年前には熊も目撃されたとか。

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檜村橋で国道にもどったのですが、後で調べると、奥多摩むかし道には、もう少し続きがありました。後日再訪です。16:50に奥多摩駅に着きました(所要時間8:30)。その後、約40km先の家まで、おおよそ3時間かけて帰ったら、着いたのちょうど20時でした。

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