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「起承転結」というコードーつれづれ起承転結(4)

【起】

「文章を書いて毎日noteにポストする」という宿題を自分に課して、今日で四日目。まだなんとか続いている。

文章を書くにあたっては「起承転結」のコードに従おうと決めた。これが結構難しい。

【承】

文章を書きはじめると、盛り込みたい他のネタが生煮えのまま脳内にどんどん溢れてくる。一ネタ一文を文字に変換しているあいだに、その傍らで四つ五つとネタが湧き出し、勝手に蠢いて、絡まりあっていく。そうこうしてうちに収集がつかなくなり、最終的になにが言いたいのかよく分からない、まとまりの悪いシロモノができあがる。そしてそれはさっぱりオモシロくない。

型はない。オモシロくもない。救いようがない。

僕も「ビッ!」とした読みやすい文章が書きたい。できればオモシロイ文章が書きたい。

まずは型だ。型に従って書く練習が必要だ。

そう思ったのだけれど、いざやろうとすると存外に難しい。

【転】

なので「起承転結」というコード(型)について、今一度復習しておこうと考えた。

参考にするのは、田中泰延さんの『読みたいことを書けばいい』だ。その天衣無縫な書きっぷりに触れると、いつも憧れとリスペクトの念が溢れ出してくる。こんな風に書けたらいいな。

田中さんの説明によれば「起承転結」の型とは以下のような構造からなる。

起:実際の経験だという前置き
承:具体的になにがあったか
転:その意味は何か。テーゼ化
結:感想と提言。ちょっとだけ

もう少し抽象化すると、こうなる。

起:発見
承:帰納
転:演繹
結:詠嘆

めちゃくちゃシンプルだ。

【結】

ちょっと練習してみよう。

(起)型に従って文章を書く。なんでそんな簡単なことができないのか。

(承)日々の生活を振り返ってみると、これは文章を書くことに限らないことに気づいた。

「毎朝、髭を剃ろう」
「毎日、ジョギングをしよう」
「毎日、家族に感謝の言葉を伝えよう」
「机の上やカバンの中はいつも整頓しておこう」
「人の話は最後まで聞こう」
「余計なアドバイスは控えよう」
「知ったげに知識をひけらかすのはやめよう」
「夜寝る前に10分の瞑想タイムをもとう」
「蚊に刺されてもかかないようにしよう」
「ポテトチップの一気喰いは止めよう」

自分で決めたちょっとした行動の型あるいは小さなルール一つ守ることができない。あれもこれもとルールを定め、一つとして続かない。物心ついた頃からずっとそんなありさまだ。そうやって僕はあと数年で五十の大台を迎えることになる。

(転)これは要するに、自分の欲をコントロールできないということだ。己の中のアニマルの囁きにアッサリと流され、その渦に巻き込まれ、「まぁいいか」と自分を甘やかしてしまうということなのだ。

(結)嗚呼、なんという愚かしさ。もっとシンプルに生きれないものか。早く人間になりたい。

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こんな感じだろうか。

なんともおもしろくない。もう少しパンチの効いた文章に仕上げたいものだ。

型と欲のせめぎあいは、終わりそうもない。

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