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土曜日の夜

土曜日の夜、無意識下で気分が高揚している。
翌日に彼女とお散歩をし、美味しいごはんを食べ、一緒に幸せな気持ちで寝れるからだ。

当たり前のように、毎週のこのルーティンをこなしていた。

今はそのルーティンがない。
しかし一年間のルーティンにより、翌日になにもなくとも気分は高揚している。

麻薬やなどの中毒症状は、実際に行為をしなくとも、麻薬を見ただけでドーパミンが産出される。

これは運動など気分を高揚させるものに通じるようだ。


土曜日の夜、これは麻薬を見た時と同じ感情なのだろう。

なにもない日曜日のために、一週間頑張っている。


写真フォルダには、今までの思い出がひとつ残らず保存されている。
今はグーグルフォトにより、無制限に思い出を貯めれるからだ。

振り返ってみると、大学を中退して以降、多くの方に支えられた。

健康で人に貢献したい。
自分の時間を大切にしたい。

そんな気持ちで無意味と思えた大学を辞めて以降、気づいたのは「無力さ」。

いかに今まで自分が環境の影響を受けていたか。

学校があるから朝早く起きる。
テストがあるから勉強する。
なにもできない自分。評価を得たいから勉強をする。
親がいるから、優しい子を演じる。
辛いから、笑いに変える。

ライフスタイルから思考まで、自分は環境の影響を受けまくっていた。

だから、レールから外れた瞬間、本当に何もできなくなっていた。
「環境」がないから。


そんな空っぽの僕を1人目の彼女、親友の吉川、いまや親友の30代パパ堀口さん、ジョイフィット時代の英雄なかさとさん、梶川食堂メンバー、などなど。

周りが鏡となって、空っぽだった自分の存在を立体として写しだしてくれた。


そして2人目の彼女と出会う。
1人目の彼女の時は、もはや使命感として仕事ややりたいと思っていたことを成し遂げていた。
食堂を主宰、健康で人を助ける。
全く流行らないYouTubeで動画配信。

やりたくても、怖くてできなかったことを1人目の彼女の応援により、遂行する。

そんなうちに、ビジネスで健康を支援するパーソナルトレーナーとして働くことができた。
フリーとしてもトレーナーとして活動。

健康を指導する仕事が今や、自発的に前向きに向き合える仕事となった。

それもこれも二人目の彼女のおかげでもある。

1人目の彼女と別れ、悲しみくれていた自分に愛情をくれ、仕事と向き合う心持ちを作ってくれた。

2人目の彼女とは、程よい距離感で、連絡を取り合うことは少なかった。
お互いが自分のやりたい時間を過ごしていたから。


ドーパミンに餓える土曜日の夜。
前までならなにもできず涙を流すだけ。

しかし今は前向きに行動できる。
自分をコントロールできる。

翌日は奥多摩へ行き、大好きな自然を堪能するのだ。
そして優しい農家のおじちゃん、ばあちゃんが作ったヘルシーな大盛りカレーを食べるのだ。


悲しみを連れ、遠回りをしたんだけど
探してものはこんなSimpleはものだったんだ。
by Mr.Children SIMPLE

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