ヤマハアップライトピアノのバットフレンジコード切れの修理について

ある一定期間の材質の不具合で、バットフレンジコードが切れるピアノがあります。

しかし私は、切れたコードを張り替えず、フレンジごと交換します。

その頃のピアノは大体長年の湿気を吸っていて、ハンマーレールを前後して確認してスティックではないように見えても、例えば1つ取り出して見るとスティックしている事が多いです。

また、センターピンやブッシングクロスも汚れていたりしますので、コードだけを張り替えるよりも、バットフレンジごと交換した方が、その後のコンディションも良いと考えています。

その時期のバットフレンジの精度にもよりますが、最近のヤマハのフレンジでは、走りを修正するのは4〜5本くらいです。逆に、フレンジの内側の飛び出たクロスが邪魔をする事もありますが。

私は20年以上前からコードの張り替えよりもフレンジを交換する派で、時期により、ヤマハのがよかったり、渡辺のがよかったり、色々ですが、その時に使って、状態が良いメーカーのものを選びます。

結論:

切れたコードだけ張り替えるよりも、フレンジごと交換した方がスティックも解消され、タッチも音も良くなり、結果、お客様に喜んでもらえるはずです。



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