ピアノの弦が切れた時の張り替え修理の注意点

ピアノの弦は、そのチューニングピンに約3周、約3周半、約4周などで巻かれていますが(なぜ3周?3周半?4周?の意味は後日投稿します)、その弦が切れた場合、例えば3周巻かれていたピンで弦が切れたら3周戻して、穴に弦を通して3周巻いたらハイ元の位置に戻ると、昔教わりました。

しかし、どうでしょう?それだけ回すとピントルクが緩くなっていませんか?

ピントルクが緩くなると音に大きく影響します。

もちろん切れた弦を張り替える時はチューニングピンを回すのですが、出来る限りピントルクを緩くしたくない、という考えで、私は弦の張り替えをしています。

では、どうするか、、、

例えば3周ピンを回して弦を張り替えた時、張り替え後のそのピンは6周回された事になります。ピンは結構緩くなっています。なので、色々やり方はありますが、例えば、チューニングピンを1周戻して、切れた弦を取り外し、新しい弦を事前に2周巻いてからチューニングピンに移して、、、という方法ならば、そのチューニングピンは2周しか回されていない事になります。

3周回して3周で張り替えて、トルクが緩くなったらピンを打ち込めば良い、という考え方もありますが、ピンを打ち込むと弦とフレームの角度が他よりもキツくなって、もしかしたら切れやすくなってしまうかもしれません。基本はチューニングピンからベアリングやアグラフまでの間弦とフレームは平行であるのが望ましいです。


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