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世界名作劇場「家なき子レミ」を見た感想

赤川次郎先生の花嫁シリーズだったと思うんですが、主人公の父親が、世界名作劇場を見るのが趣味でした。当時、中学生だった私は「いい歳した大人が、子供向けのアニメを見るのか?」と疑問に思った記憶があります。

しかし、年月が経った今では、その疑問は解消されました。
いい歳した大人になった私は、未だに子供向けのアニメを見ることがあります。赤川次郎先生の設定は、正しかったのです!笑

        ☆★☆★☆

◎「家なき子レミ」
 ○主人公について
  名前:レミ
  年齢:10歳
  性別:女の子。
  性格:明るく元気
  特技:歌

この明るく元気ってのが、チート級にすごい能力でして、どんなに困難な状況でも、決して心が折れることはありません。恩人の教えを守り、最後までぶれずに目標に向かって歩んでいきます。
このレミの強くて優しい心には、周囲の人々も感化されていき、どこに行っても自然と仲間ができます。
見てて、憧れるレベルの心の強さでした。
私なら、序盤で心が折れてます……。

○物語の舞台設定について
ヨーロッパの1800年代くらいが舞台となってます。特徴としては、まだ電気なくて、食べものがないような貧困家庭の割合が多いことですね。
貧困が原因で人々に余裕がなく、警戒心が強くて、子供に優しくできない大人がたくさん登場します。

これ、大人の立場で見るとたまらないんですよ。私自身も、今日食べるパンの心配をしている状態で、見知らぬ他人に優しくできる自信はありません。人身売買や児童虐待しているような本物の悪人も登場しますが、レミに冷たい大人達は、主に貧困が原因ですので、見てるとやるせない気分に……。ED曲のしあわせの予感で、「きっとみんなそんなに強くない」という歌詞が、胸に刺さります。

レミに優しくしてくれる大人も登場しますが、やっぱり裕福な人が多いです。生活に不安がないから人に優しくできるってのは、どうしてもあるんでしょうね。貧しくても他人に優しくできる人は、本当に心が強い人なのだと思います。

○ストーリーについて
レミは10歳の誕生日に、自分が両親の実の子ではないという事実を知り、実の母親を探すというのが、メインの目的となっています。
序盤では、人買いに売り飛ばされるところをヴィタリスさんという初老の旅芸人に救われて、レミも旅芸人の一員となり、ヴィタリスさんといっしょに旅をします。旅はトラブルの連続で、何度も命の危機に陥ります。しかしそれでも、ヴィタリスさんの教えと、心の強さにより、レミはどんな困難も乗り越えていきます。

後半では、レミはある孤児の男の子と出会い、恋に発展していき……尊い!
レミに感化された仲間達が助け合うところも尊い。

最後まで怒濤の展開で、ハラハラドキドキさせられました。
レミの結末がどうなるのかは、ぜひみなさんの目でご確認ください。

今の時代に放送すると問題になりそうな作品ですが、大変面白くて感動できて、色々考えさせられる作品でした。私は成人してから、物語で泣かないようにしているのですが、こらえきれずに涙ぐんでしまいましたよ。

様々なサブスクで配信されてますので、興味がある方はぜひ!
私はTwitterのフォロワーさんの動画レビューでこの作品を知り、年末年始で一気にみました。

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