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57年間 貸し出されている本
ウォーキングに出て途中、図書館に寄り返却ボックスから2冊の本を返しました。
夏目漱石の人となりを知りたくなって借りた本です。1冊は「漱石の思ひ出」(夏目鏡子談・松岡譲筆録)、そしてもう一冊が今日の題になっている「父・夏目漱石」(夏目伸六著)。
本の外装は多少のくたびれも見え、仮名遣いも旧く。
見返しを開くと、そこには「昭和39年5月23日」と記された蔵書印がありました。この本は日比谷図書館を振り出しに57年もの長い間、貸し出されてきたことになります。
日比谷図書館から青梅図書館に。そしてわたしの地元の図書館に。
「みなさん、きめられた日までに必ず返しましょう。また貸しはやめましょう。事故のもとです。」こうして57年の間、大切に貸し出され続けてきたのでしょう。
わたしは、この本が貸し出され始めた翌々月に生まれました。同じ時代を過ごしてきたかと思うと、感慨ひとしおです。
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