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2021年最初の2ヶ月走りきった。

先週久々の出張でリバネス初めましての方に久しぶりに会社の説明をしてうまく話せなかった海浦です。自分でもびっくり。だめでしたね。最近挑戦できていなかったんだなと猛省した1週間でした。

前回戦慄したことを書きましたが、予想通り、心を亡くすと書いて忙しすぎた2ヶ月。やっと一息ついて、超異分野学会で挑戦をしなくてはと奮い立った件についてまとめておきます。

リバネスの魂「超異分野学会」とは?

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今回の軸は超異分野学会https://hic.lne.st/conference/hic2021/)。先週末に2日間ともリアルで参加してきました。
昨年は4月にフルオンライン開催ということで、実は初めてフルでの参加。リバネスの大きな柱が自分ごとになった瞬間です。

2日間で31のパネルセッションが行われ、教育から最先端の研究、ベンチャーの物語、そしてビジネスの話と、名前の通り多種多様で頭が一つでは足りないリバネスっぽい学会でした。もちろん数多くのアカデミアの方々にご参加いただき、ポスターセッションが一番熱気があったのも、現場がないとわからないことです。コロナ禍での実施にて、遠隔の方はオリヒメを用いたオンラインポスター発表という新しいカタチも見えました。

強く感じたのは、ここが結果・成果の発表の場ではなく、始まりの場所だということ。

今回いくつかのセッションに関わり、自ら企画したセッションがあるなかで大きな反省とともに身に沁みました。準備がすべてだということが。そして持続的に仕掛けるう場所としてココは大きな魅力を持っていることも。多くの人に参加してもらえるように、またがんばります。

結局、教育から離れられないジレンマ

ここからは印象に残っている3セッションについて触れようと思います。これらを取り上げているあたりまだ自分は「教育」の人間なんだなと感じていますが、ご容赦ください。笑

その3つとは、「サステナブルビジネス-「持続可能性」で判断し行動する人を創る」、「学校を起点に「人」の学びを進化させる」、「超異分野な考えで課題解決に臨んでいる高校生にとって大人は邪魔者か?」というセッション。それぞれの感想と全体を俯瞰して思うこと。

一番豪華なセッション?

1つ目は初日の最後、ユーグレナの出雲さん、JR東の表さんと丸さんがパネリストWIREDの小谷さんがモデレータとして行われた「サステナブルビジネス-「持続可能性」で判断し行動する人を創る」。出雲さんと丸さんが終始イチャイチャしていましたが、刺激的でかつ「教育」を考え直すきっかけとなるセッションでした。金融資本主義の現代からいかに脱却するか、なかなか簡単ではない問いですが、うねり始めた現代社会に大きな波紋として広がっていくことは間違いないかなと思っています。オチとしては、JR東とリバネスが仕掛けるユニバーシティ構想なのですが、これをサステナブルビジネスと掛け合わせてディスカッションポイントにするのはさすがだなと思いました。

街の中心、つまり人の生活の中心には必ず駅がある。新しい文化が始まる場所として同時に最先端の学びがそこにある。これからの「駅」は必見ですよ!

学校にこだわる必要性があるのか、これは自分への宿題として新たにできた問い。出雲さんが執筆された「サステナブルビジネス」を読んでいただければとも思いますが、アーカイブが見れるようになったらまっさきに見てほしいセッションです!

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参考:
JR東日本「Beyond Stations構想」
https://www.jreast.co.jp/press/2020/20210303_ho04.pdf
リバネス×JR東日本「JR東日本カレッジ(仮称」
https://lne.st/2021/03/03/lvns-jre/

半年温めたセッション

2つ目は自分で企画して作ってきたセッション「学校を起点に「人」の学びを進化させる」。浄さんにモデレータをお願いし、経産省浅野さん、日鉄エンジ折笠さん、N高吉村さんをお呼びしました。まず背景を少し。

学校というと、当たり前のように次世代が学ぶ場所と思う人が多いと思います。でも、大人はどこで学ぶんでしょうか

その一つが学校だと私は思います。

(前のセッションも一つの解という伏線の回収早めな展開で恐縮です 笑。)

地域に必ずある学校を起点として、共に学ぶ方法があると本気で信じています。社会に出ると、答えのない問いを解き続ける必要があります。でも、肝心なその解き方を知らない社会人が多すぎる。その武器を持たず社会に出て、OJTに頼っている姿は初等〜高等教育が間違っているという結果だと思います。でも、その大人が向き合っている答えのない問いは最高の教材になることもまた事実です。これを軸に共同プロジェクトが生まれたら面白いのになと思ったのがきっかけです。

それよりは次世代の学びにフォーカスした議論になっていますが、ときどき折笠さんから投げ込まれれる問いはとても興味深いものでした。経団連の1%クラブの話なんて、次世代に考えてほしい問いです。

「未来の教室」STEAMライブラリーは経産省から投げ込まれた一石だと思います。結構おおきな石をよいしょと投げ込んだ浅野さん。信念もって取り組んでいる姿は素敵の一言です。

そういう意味だと、会う官僚の皆様は現場で走り回っているとても素敵な方ばかりです。彼らが昇っていったときにそのままなのか、それともダメ出しされるのかは、10-20年スパンですが、楽しみにしたいと思います。

ライブラリーもこの3月にできたばかり。まだまだ実践の場でそのまま使われるものではないような気がしています。でも、エッセンスとして使うにはとても魅力あるものです。多くの先生に使ってみてほしいです。あ、リバネスも魂込めて1コンテンツつくりました。その秘話はプロジェクトリーダーのnoteをこっそり引用しておきますね。

STEAMライブラリー
経産省プレスリリース

吉村さんとは今回初めてお会いしましたが、リバネスとの付き合いが長いことにびっくりしました。丸さんと仲良しなんてね。

近年注目を集めるN高で取り組んでいる世界は最先端だと思っています。すべての学校があそこを目指す必要もないと思います。それでも、学べることは無限にあると思います。と同時に、アンテナも張らず、知っても自分たちには無理だと最初から諦める教員が多いという事実もつきつけられます。そんな人が次世代に「教える」ことなんてあるのだろうかとも思ったり。(私はその土俵にも立ってない外野なのですが)

その事実は大きな課題だと思ってリバネスに入ったので、このような情報発信の場は継続的につくっていきたいです。また、来年度もイベントやります。次はもっと多くの人が参加できるようにする挑戦ですかね。

と話されたことは一切なしのまとめ。笑

すべてとはできませんでしたが、パネルディスカッションダイジェスト記事をぜひ読んでもらえると嬉しいです。

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高校生が登壇!

最後に、高校生が登壇した「超異分野な考えで課題解決に臨んでいる高校生にとって大人は邪魔者か?」を聞き、濃密な2日間が終了しました。

正直、一番インパクトを受けたセッションです。当日Facebookも書きましたが、次世代の天井を決めることは決してしてはいけないことを改めて感じた内容でした。このように書いている時点で、すでに「どうせ高校生だから」と思っている部分があったりするのかなとか、とにかく矢印の矛先は自分になる時間でした。

彼女のような存在を稀有であり、奇跡としないような場の仕組みづくりが必要ですね。

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立崎乃衣さんの記事

本当に学校は変わるのか?

多くの人が仰るように、大人は学びの場の整理しかできないし、それ以上の教授はしなくていいと思います。いつしか次世代の翼の羽をむしり、気づいたときには飛べなくなる人を輩出してきた教育現場ですが、教育改革が上手く転がらないタイミングでコロナという追い風が吹いている今がチャンスです。というか、今を逃すと本当にこの国は沈むのかもと怖いです。

さて、じゃあお前(海浦)が何をするかですが、ひとつこの半年トライしてみたものがあります。
それが、ラーニングクリエイターという教員育成の仕組みです。詳細については、次回まとめたいと思いますが、社会と学校を教員が繋げられるようにするための場と考えています。

あくまでも我々は外野です。結局学校を変えるのはそこにいる教員であり、生徒だと思います。彼らが輝けるようにサポートできるうよう2021年も挑戦したいと思います。


2011.03.11
あの日から10年


最後に。
時が経つのも早いもので、東日本大震災から10年が経ちました。当時は高校一年。気持ちよく晴れた日で、部活でラントレで海岸沿いに出ていました。何キロ走ったかは知りませんが、終盤に差し掛かったところで突如自分がふらつき始めて、標識に捕まったことを今でも覚えています。何十キロも走っていないのに自分の下半身がおわったのかと悲しくなっていざゴール地点につくと、大きな地震があったことを知らされました。

ということを毎年この日に思い出すようにしています。それでも自分の記憶の中でも風化しています。一昨日Fukushima50を観て、強く思ったのが、日本人が風化させてはいけない経験だということです。

阪神淡路大震災が起きた1995年に生まれた私ですが、幸いなことにまだ被災した経験はありません。地震、津波、台風など災害大国の日本ですが、サイエンスとテクノロジーを深く理解する教育があるからこそ、戦後大きく発展したのだと思います。日本を下支えしているサイエンスとテクノロジー、そして教育。すべてが詰まっているのがリバネスなんです。最後に今思っていることを一言。

その教育の大転換点が2021-22年に起きます。起こします!!

とすべてを教育基点にまとめてみました。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました!

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