準備は出来てますか? 覚悟は出来てますか?
5~6年ぐらい前から管理職研修で
「年上の部下との接し方」や「定年延長で配属された部下」についての
愚痴や相談を受けることが増えてききました。
曰く
いつまでも上司気分で上から目線で接してくる~
アドバイスという名目で何かと口をはさんでくる~
自分の指示に従わず、自分の判断で動いている~
報告や相談もなく勝手に動いている~
部下たちに「自分ならこうする~」と自分の意見を述べたがる~
「待遇が大幅ダウンしたからその分しか働かない」と公言しその通りにする~
等々
働き方改革の影響や、少子高齢化に伴う労働力人口の変化減少といった
社会テーマを背景として新たな課題が少しずつ浮かんできていたようです。
企業側の要請もありアドバイスや時には
研修テーマとして取り上げてみたこともありました。
しかし、ここ数年コロナの影響でリモート勤務の広がり・定着。
更には追い打ちをかけるような政策変更と
大きな社会テーマとしてクローズアップされてきました。
翻って定年を迎える世代(60歳前後)は
いわゆる「終身雇用、年功序列」を人事の根幹とする時代に社会人となり、
それを企業社会の当然の有り方として受け入れ順応してきた世代です。
この世代にとっては社会状況の変化を理解はしていても、
根底(心情)の所で受容・了解できていないのではないでしょうか。
・定年を迎えたから突然能力が低下したわけではない→まだ出来る!
・今迄の役職者としてのプライドがある
→いまさら元の部下・後輩に頭を下げられない!
・今迄自分が培ってきたものは一体何だったのか???
・当然のように自分が携わってきた事柄が、自分の手を離れていく・・・
・今迄十分に入ってきた諸情報が自分の耳には入ってこない・・・
・何のために仕事をしてきたのか・・・ 等々
しかも定年延長者もしくは雇用更新者の処遇は
それまでの経験領域を中心にすることが多く、
当然今迄の部下や後輩の風下につくことになりがちです。
企業側からすればある意味当然の処置ではありますが、
当事者としてはなんとも居心地の悪さを感じざるを得ないこととなっています。
こうした状況で自分の現状を受け入れ、新たに一歩を踏み出すためには
時間と準備が必要なようです。
何の準備もなしにそのような状況に陥ることのないよう、改めて自分を振り返り今後に備えるマインドチェンジの時間を共にしたいと考えています。
このシリーズは
① 社会環境の変化と企業の対応
② 置かれた環境の変化と今後の方向
③ 自分に求められる対応と処遇
④ 自分にできること
⑤ 自分は何をしたいのか
⑥ 人生の振り返りと再決断
このような流れで皆さんの意見や愚痴を窺いつつ
理解と受容を目的に展開したいと考えています。
当然のことですが、定年延長や再雇用に応じることなく、
ハッピーリタイヤ―ができる方には適したものではないと思います。
最後に、より豊かな人生を送りたいものです。
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