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#27 望海さん、タカラヅカさよなら。

望海さんを初めて観たのは、多分2番手さんのときだったと思う。早霧さんがトップさんで、早霧せいなさん、すごくいいよー。ってお勧めされてみたとき。その時の望海さんはそんなに目立ってなくて、この方が次のトップさんって言われても、ピンとこなかった。
そんな望風さんが、ファントムを演るっていうので、観に行った。そして、壬生義士伝、ワンスアポンアタイム、と、観るごと、輝いていっていた。
歌もダンスも芝居も上手い、真彩さんとのコンビは、うっとりさせられるコンビ。
そのコンビもいよいよさよなら。
さよなら公演のチケットは激戦だったけど、なんとか1枚ゲットできた。
昔は好きなトップさんの公演は同じ演目を何回も観てたものだけどー。
今回は1枚しか買えなかったので、1回に全力投球。



さよなら公演は、ヴェートーヴェンをモチーフにしたお芝居と、ショーの2本立て。
ヴェートーヴェンといえば、やはり第九。
第九は歌ったことあるけれど、あまりヴェートーヴェンの人生については知らなかった。そういえば、去年は生誕250周年で、この公演も去年の予定だったんだ。
ショーはあの菅野よう子さんも楽曲を提供されていたり、見どころ満載で、もう一回観たいなぁ。という思いと、もうこの望風さんのタカラヅカは最後なんだ〜というとなんともいえない思いが交錯した。
ショーの最後の真彩さんとのデュエットダンスの曲がなんと加藤登紀子さんの「時には昔の話を」
去年、ライブで伴奏する予定があって練習していたけれど結局演奏の機会がなかった曲。
紅の豚のエンディングテーマですね。
あ、そっか、これも菅野さんなんだ。
望海さん、この曲歌って欲しい。
退団されてからの望海風斗さんも楽しみ。


作詞:加藤登紀子

時には昔の話をしようか
通いなれた なじみのあの店
マロニエの並木が窓辺に見えてた
コーヒーを一杯で一日
見えない明日を むやみにさがして
誰もが希望をたくした

ゆれていた時代の熱い風にふかれて
体中でときを感じた そうだね

道端で眠ったこともあったね
どこにも行けない みんなで
お金はなくても なんとか生きてた
貧しさが明日を運んだ
小さな下宿屋にいく人もおしかけ
朝まで騒いで眠った

嵐のように毎日が燃えていた
息がきれるまで走った そうだね

一枚残った写真をごらんよ
ひげづらの男は君だね
どこにいるのが今ではわからない
友達もいく人かいるけど
あの日のすべて空しいものだと
それは誰にも言えない

今でも同じように見果てぬ夢を描いて
走りつづけているよね どこかで

タカラヅカの緞帳は美しいです。

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