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点と線の話

6月9日火曜日、15時を少しまわった。このクソ暑い中、まだ在宅している。今の会社に入社して、今月末で1年になる。早すぎるてバグる。

社会人1年目の頃は、1ヶ月が反吐が出るほど長かった。転職してからは一瞬だった。最後の2ヶ月と、残りの1ヶ月はリモートだけど。社会人経験が少ない自分が言うのもなんだが、合わないと思ったらすぐ辞めた方がいい。雰囲気は合う合わないがあるし、新卒で辞めた責任は自分にあるけど、まあそれも含めて経験と思えばいいし。1年目は地元のWeb会社、そのあと転職して上京、エディトリアルの道に進んで1年続いているので、大学卒業してからはなんでも出来るんだなと思っている。

仕事がひと段落してる間に、思い出したこと少し書きます。最近すぐ忘れてしまうので。


ハヌマーンのサブスクが解禁

簡単に言うと、解散した好きなバンドの音源が配信されて、久々に聴き返したら昔のあれやこれやを思い出した、という話です。恥ずかしながら、高校まではそんなに音楽に詳しくなかったので、今好きな大半の音楽は大学時代に出会ったもので、知ってからそんなに長くない。昔から彼らを見ている人に比べれば、知らないことが沢山ある。

でも、その変わり続ける「彼ら」を 線 とした時に「彼らの音楽」という変わることのない 点 だけを見ると、割と強い感情を抱いていると思う。本来音楽は点で世に送り出されるものだけど、聴き手からすると、初めて聴いた時の衝撃と共に「あれはいつだったか」とか「蒸し暑かったな」とか「誰と一緒に聴いたな」とか、線の要素となるもの(所謂、点)も付いてくる。そして自然と点が繋がって線になり、久々にその曲を聴いた時に、線を辿ってあの日のことを思い出す。そんな線の端(はし)が沢山あるばかりに、酒飲んで風の涼しい夏の夜とかには聴けない曲とかあるし、桜が咲き始める頃に自然と辿りたくなる線もある。

ハヌマーンに関してはライブも生で見たことがないし、仲のいい先輩と友人が好きでコピーをしており、その良さを私の家で熱弁されてから聴くようになった。彼女はあの時「アパルトの中の恋人達」を勧めてくれて、とにかく歌詞がね、歌詞がいいの と言って、まだ知らない私はYouTubeのコメント欄に書かれた歌詞をへえ〜と目で追いながらその歌を聴いていた。あとはバズマザーズの「豚の貯金箱」を これも聴いて と、この曲が作られた元のエピソードや、彼女が読んだブログの話なんかをしてくれた。のがいつだろう、恐らく3、4年ほど前か。意外と最近だな。

もう一人、ベースを弾いてた彼女は、そりゃもうきゅるんな容姿でアザラシみたいにのんびりしてるくせに、初めて猿の学生をライブで聞いた時、ゴリゴリの音出しててめちゃくちゃ笑ったのを憶えている。彼女の歌うハモりが好きで、ワンナイトアルカホリックの時は、いつもその場面を待っていた。

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2016.7.27


もう一人の先輩はありえんギターが上手くて、背が低いのにさらにマイクを低くして歌っていた。それが本家と同じ背格好で歌っていた、と知るのはそのあとの飲み会とかで、歌う前の文句とかもリスペクトで入れてんの、と得意げに言っていた。彼が卒業する最後のステージでは、歌詞にまだ在学するバンドメンバーの名前を入れて、弾けなくなる二人の姿を見てボロボロに泣いた記憶が、今でも鮮明に思い出される。

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2015.11.7


まあそんな感じで、配信解禁されたアルバムを順番に聴き、アホみたいに暑い中仕事をしているのだが、これからの人生で線になるバンドはそんなにないと思う。ので、そういう曲に出会えるのは貴重だなあと思うし、みんなにもこういう曲やバンドがあったらいいな と願うばかりである。

余談だが、私の中で「夏」というジャンルで最も多くの線を持っているのはandymoriなので、ぼちぼち聴きながら(慣らし聴きみたいなしててウケる、突然聴くと泣いちゃうことあるので)今年はなにしようかなあ、と考えている。鎌倉とか、奥多摩とか、海とか山とか行って美味いもん食いてえと思っているだけですが、今の状況から見るととても尊く見えるね。
ア〜〜〜〜〜〜〜、じゃあ仕事します。





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