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親は歳をとっている。

帰り道、自転車で親と5分の道のりを
ちゃんと一列になって
とてもとてものんびりとしたペースで
漕いでいたのに、ふとしかきっかけで
親と接触して、転倒。

こけた、とは言えない。
事故になりそうな血だらけな姿に。
本当に少し自転車がぶつかっただけ。
でも、親は手が出ず、顔から地面に。
家まであと数メートルもない場所で
起きた、この小さな事件に
眠れないほど、ショックを受けている。

誰の責任か。
ということじゃなくて。

まったくスピードが出てなく、
さらには、家のまえだから、
止まろうとブレーキをしていたぐらいだったのに、それにぶつかり?
親は血だらけになってしまった。

もう、ちょっとぶつかっても
大事故になる年齢で
その責任は私が背負う。
うっかり忘れていたが、自転車なんてのは危ない乗り物で、フラつくんだ。

負けたボクサーよりも腫れている顔面と
血だらけのハンカチ、壊れたメガネと一緒に帰宅して、何度も謝った。
でも、家の前で止まるのは当然で
どうやってこの出来事を処理すればいいのか頭で解決ができず、ここに吐露している。

親は、想像しているよりも
ずっーと歳をとっている。
私は親より強くなっている。

きをつけないと。
見守らないと。


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