56才からの終活ライフ「さよならイボンヌ」

長い付き合いで、なかなか離れてくれない。

別れてと懇願しても、びくともしない。

かれこれ45年、私の足の裏に住む

イボウイルス。

治療諦めたんだけどさ、治らないから。

年とって考えた。こりゃマズイ。

介護される時、足の裏見られる。

絶対言われる「ウオノメありますね」

決めつけるヒトには二度と足の裏見せん。

て訳にはいかんのよ。これからは。

(それイボです)   意思表示できるか?

目で五十音板追って伝えるか?  

患部近くに「イボ→」彫り物するか?

見られることは恥ずかしくなんかない。

事実誤認されたまま生きるの、やなんだわ。

さよならしたい。こんどこそ。

だから、最後の勝負(治療再開)に挑んでる。

イボとお付き合いしたヒトにしか分からない

ジュージュー凍らすやつ。毎回悶絶。

イボンヌは涼しい顔。完治期待、薄。

負けたらエンディングノートに遺しとくか。

「足裏のはウオノメ、イボ、どっち?」

答えはQRコードで。事実確認よろしく。





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