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トマホーク導入が一年前倒しに


木原稔防衛相は4日、米国防総省でオースティン米国防長官と50分ほど会談し、巡航ミサイルトマホークを取得する時期について、従来から計画されていた2026年度から25年度に1年前倒しすることに一致した。
旧来の計画では2026 年度から2027 年度にブロックⅤを取得する予定だったが、ブロックⅤの一部を現行型であるブロックⅣに変更することも確認されている。
防衛省からもプレスリリースが出され、トマホーク導入が一年前倒しになることが確定している。


一年前倒しになった背景
トマホーク取得の計画が変更された理由は台湾有事関連である事は間違いないだろう。
現在、防衛省自衛隊は侵攻部隊を早期・遠方で阻止・排除するため、スタンド・オフ防衛能力を強化に向けた体制作りを防衛力整備に明記した。
その一角を担うのがトマホークであるが、従来では最新型のブロックⅤを取得する予定であったが、現行型であるブロックⅣを早期に取得しなければならないほど情勢が悪化してきているということである。
ここ数年中国軍は陸海空軍の統合運用能力の向上のため陸海空軍による演習を台湾周辺で繰り返しており、先月9月27日から中国軍が台湾海峡周辺で演習を行ている。
こうした急激な情勢悪化に伴い、防衛省はトマホーク導入の一年前倒しを決定したものと考えられ、弾薬庫整備・国産ミサイルの開発・施設の抗堪性・ロジスティックス強化等々の計画も前倒しする可能性も今後ありえる。



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