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【Movie】「ARIA The BENEDIZIONE」~その 大好きなあなたとの明日へ~

『あらすじ』

寒空の下、合同練習をしていたアイ、あずさ、アーニャの3人は、
いつもと様子が違う晃の後をつけたのをきっかけに水先案内人ミュージアムを訪れることになった。
出迎えた館長の明日香は、姫屋の伝説的なウンディーネとして知られる晃の大先輩。

二人は姫屋の創業時から大切に乗り継がれてきた1艘のゴンドラの継承者でもあるのだが、晃の話によると、次の乗り手として期待される藍華にはその気がないという。
納得がいかないあずさは、どうしてなのか理由を探ろうとするが……。

べねメインびじゅ

『感想』※ネタバレ有

未来形ヒーリングストーリー「ARIA」より、映画3部作「蒼のカーテンコール」の最終章になります。

最初は友人に勧められるがまま観始めた本作品ですが、いつの間にかドハマりしてしまいました...。
最近のアニメには珍しい悪人が出てこない全てが優しいアニメ。色々と辛い事がある現代社会の中で一筋の癒しになってくれています。
そんなARIAは名義上今作で最終章です。
名残惜しいですが舞台挨拶にて、制作陣含めキャストの皆さんは終わる気はさらさらないとの事なので続編期待ですね。

さて、内容に関してですが、映画1作目「ARIAカンパニー」、2作目「オレンジぷらねっと」と来て今作は「姫屋」がメインの話になっています。

個人的にオレンジプラネット推しなのですが、どこの話が一番泣けるかと問われると姫屋の話なんですよね...
何故かというといわゆる凡人枠である藍華と晃なのですが、それを弛まぬ努力を積み重ねて非凡へと昇華させていくことが出来るという物語で、そんな2人の関係性が私の涙腺にダイレクトアタックしてくるんです。

本作のメインは、藍華のプリマ昇格試験の回想なのですが、これがまた非常に姫屋らしい内容になっていて、最初は通常の昇格試験を行っていたが、ここで藍華が急に「私はこの試験に合格したくありません」と言い出します。困惑する晃をよそに「私は伝統に認められたいんじゃない。私は晃さんに認めてほしいんです!」と言い放ち、晃もそれに応え、後に改めて昇格試験を行うことに。

そして始まった藍華と晃だけの昇格試験。内容は、ゴンドラに乗ったまま夜明けまでに晃から一輪の薔薇を奪うこと。薔薇というところがまた非常に姫屋らしいです。
深夜の静まり返ったネオ・ヴェネツィアの中で今までのARIAにはなかったスピード感で薔薇の争奪戦が行われます。
夜も更けてきたところで遂に晃を追い詰める藍華。その時晃は自身のプリマ昇格試験を重なるものがある事に気づき、気を取られているうちに薔薇を取られてしまいます。
そして合格を言い渡すとともに「これだけ優秀なのに、とっても頑張り屋さんだもんな。」と一言。それに対する藍華の「優秀なのに頑張り屋さんじゃないです。頑張り屋だから優秀なんです。」実はこの言葉、過去に晃も全く同じ言葉を同じタイミングで言い放っていたのです。
こうゆう世代を超えた繋がりみたいなのに弱い私はまんまと涙腺がアクア・アルタでした。

また、音楽も久しぶりの牧野由依さんということで、やはりアニメ3期分担当していただけあって実家のような安心感がありましたね。
EDがアニメ1期OP「ウンディーネ」のリメイクとなっていて、名義上最終章にふさわしい楽曲ではないでしょうか。

とにかく見ていると脳死で癒されるし泣けるところは泣けるしで、現代社会に疲れ果てた社会人の方には特におすすめしたい作品です。


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