今日のヴァランについて

セルヒオラモス欠場という今シーズン最後のクライシスを乗り切れなかった。
悔しすぎた。とても悔しかった。
自分たちのミスで今シーズンを終えてしまったわけだけどもシティを褒めたほうが良さそう。彼らのプランは完璧だった。
失点の仕方が仕方だからスポットライトはヴァランに当たってしまうね。
ヴァランを批判する人の気持ちは十分に理解できる。
・チャンピオンズの舞台でやってしまったこと
・ゲーム展開を狂わせるようなミスであること
ここらへんが主になってると思う。

ただ、1点目はヴァランだけのミスだとは思わない。あの局面ではセルヒオラモスやラポルテのようなCBの中でも足元の技術が優れている選手でないと厳しい。
きっとセルヒオラモスなら逆サイドにいたメンディが見えていたし、彼までボールを回せただろう。
シティがしっかり前線からプレッシャーを掛けてくる中でマドリーは、まるで爆弾ゲームをしてるかのように隣の選手にしかボールを回すことができなかった。
振り返るならば、比較的フリーでボールが持てたクルトワは隣に居るヴァラン、ミリタオでなくサイドバック、サイドハーフ等1つ2つ飛ばすボールを出してほしかった。
もちろんあのシーンに限らずヴァランやミリタオ、カゼミロにも言えることではある。
普段ビルドアップにおいてセルヒオラモスに頼りすぎていたことが顕著に現れてしまった。

2点目はシンプルにヴァランの判断ミスで失点してしまった。
ロドリが苦し紛れに蹴り上げたボールにジェズスが追い、ヴァランのミスを誘発した。これは紛れもなくヴァランの判断ミスである。
恐らくこの試合を見ていた他クラブが来季は徹底的にヴァランやカゼミロにボールを持たせるような寄せをするだろうと思う。
これら2失点に絡んでしまったヴァランは取り返しがつかないミスになってしまったわけだけど、ああいうミスはたまにしてしまうものだと思う。
ただ、それがチャンピオンズの舞台でやってしまったこと。残念でならない。
とは言え、本人が1番そう思ってるだろうから来季この悔しさを忘れず、更に一皮むけてほしい。

ヴァランに求めているのは今日のような劣勢な状況で闘志をむき出しにして味方を熱く鼓舞するキャプテンシーではなく、プレーの安定感だと思ってる。
キャプテンシーというのは一種の性格であり、才能であると個人的に思ってるため、それを求めるのは少々無茶があると思う。
それでも、安定感あるプレーをすることで味方の安心感が生まれ間接的にはチームの士気を上げれることができる。
彼はそういうタイプだと思っている。
守備に関しては申し分ない実力と実績があるため、彼が今より上のレベルになるにはプレー判断とロングフィードの精度を上げること。
まあ安定感がどうのとつらつら書いたけど、ミスなく100点満点を常にするのはどんな選手でも不可能なので、常に80点を取れるような選手で居てほしい。
そこにキャプテンシーは求めていない。
今後の彼に期待する。

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