男女と傘と尻

雨が降っていて、前を歩く男女が1本の傘を
「貸せよーー」
「絶対やだ絶対やだ!」
とかやっていた。

どうでもいいけど女の人いい尻だなあと思った。
そこであれっ、と我に返った。そして私は雨に濡れている。私もあの傘の抗争に混ぜてくれないかなとも思っていた。
なんなら今日習い事のベースを肩に持っていて傘差したくないから差してくれないかな、と叶うわけがない願いを脳内に浮かべていた。

実は折りたたみ傘は持っていた。何で差さないかと言うとやっぱり面倒臭かったからだ。でも今回は差すべき雨量だった。

ベースの習い事に行くのにお腹が空くので何か買おうとコンビニに入った。最近食欲が増して困る。

あっ!
小学生くらいの時めちゃくちゃ好きだったパンだ!ナツカスィ〜〜


画像1

これはもう買った後なんですけど。
今食べたら甘いだけなのかなーと思いつつ1番砂糖がかかったやつを選んだ。
甘かった。しかも記憶にない中のクリームが余計にパン生地をしっとりさせていて、というかベチャッと。
まあ美味しいんですけどね、そこも持ち味なのかなというかね。
めっちゃ好きだったんだけどなー。そういえば小学生くらいの頃って砂糖だけ食べたりしてたな。求めていたのはダイレクトな甘味か。
いや美味しいんですよ。生地が花みたいに分かれてて食べるの楽しいし。そこも好きだった。

少々外の雨は弱まってはいた。ベース習いに行く時かなりの高確率で雨だなー。

エレベーターに乗ると40代くらいの男の人が乗ってきた。
やたら丁寧に
「すみません。失礼します。」
という言葉付きで、絶対いい人だと思った。
こういう小さいようなことが嬉しい。今日は女の人の尻でしかテンション上がっていないことにならなくて良かった。

するとその男の人は傘をたたみだし、予知する間なくその傘先が私の脇腹を突いた。


クッ……

無礼打ちか…!?!これは尻でテンション上がった私に対する報復なのではないか…?貴様…庶民を斬るなど江戸時代なら切腹ものだぞ!(なんか調べた)
(室町時代は無礼打ちしても良かったけど江戸時代は無闇に斬ると武士としての自制が効いていないで処罰だったらしいさっき調べた。)

だがたぶん斬ったことにも気づいていない。
目的階に着くと
「すみません。お先に失礼します。」
と丁寧に去っていったので。なんと鮮やか。

お気に入りだったパンではもうテンションが上がらないことに気づいたし、今は尻ってどういうことよ。と価値観の変化を悲しく思っていたが江戸時代を思うとこんなに価値観って変わるんだなー
私のこの価値観の変化って大したことないよなー。
と思えたので良かった。
ありがとうエレベーターの武士。(次は無いぞ)


というかお金の価値観って人によって結構違うじゃないですか。

私たぶんもう1ヶ月くらい前になるのかな、クラウドファンディングでめっちゃいいなと思ったお酒があったんですよね。

うわーめっちゃ美味しそう飲みたい!支援したいっていうか欲しい!!

いやーーでも高いよなーー。
高いよなーー、美味しそう。
いくらかな

うーん1万円…買えないなー。

クラウドファンディングするためにクラウドファンディングしたい。めちゃくちゃ軽率だな。

いやまあね、1万円ね本当に無いってわけでもないんですよ、捻出すれば買えるんですよ。
ただ、お酒に1万円を払う豊かさがない。

他のしようもないことに使って消えてたりするんだと思うんですけど、なんかそこにかける勇気がなくて。一気に1万円をかける怖さ。そして今まで安いお酒しか買ってないからこそのギャップ。

今ではそのお酒がどのページだったのか探し当てられもしない。

これ書きながら食べていた激辛インドカレー味のじゃがりこでむせた
この辺でドロンじゃが、りこーダーの練習はちゃんとするようにね。ドロン。

サポートしてもらえたらうれしすぎてヒョーー!!ダンスダンス!!!🕺🕺🏻🕺🏼 そのあとはサポートしてもらった画面をスクショして何回もニヤニヤします。