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2012年ケネディ・センター名誉賞から〜レッドツェッペリンとジェフベックの関係

まず最初にこのケネディ・センター賞とは如何なるものかを説明しておきたい。

この賞は1978年に始まったもので現在も継続して続いている。
基本的にはアメリカにおいて貢献した芸術家に贈られる賞である。
音楽と映画関係者が全般に多いだろうか?
まずは12月にケネディ・センター劇場で祝賀公演が行われ、授与式は後日ホワイトハウスで行われる。
もちろん目玉は祝賀公演である。
ここでは受賞者は自ら歌ったり、演奏したりしない。
トリビュートするアーティストが代わりに演奏する。
2012年はレッドツェッペリンが受賞して
演奏したのはカナダのハードロックバンド、ハートのアン&ナンシー・ウィルソン姉妹。
元々ツェッペリンに影響受けていただけに演奏は圧巻だ。

他にもレニー・クラビッツ、フーファイターズ、キッドロックがトリビュートを贈った。

そしてもう1人の受賞者バディガイのトリビュートのパフォーマンスが始まる。
そこにはあの、ウルフヘアに白いストラトを構えたあの男が。
ジェフベック 先生である。
アメリカ西海岸のシンガーソングライター、ベスハートと共にブルースのスタンダードを演奏する。

意外である。同じブリティッシュロックのレッドツェッペリンのステージに上がらず、なぜバディガイなのか?
しかもジミーペイジとは少年時代からの友人である。
やはりまだレッドツェッペリンへの怨念は続いていたのか?
第一期ジェフベックグループ時代、レッドツェッペリンをパクりと評した先生の怨念はフュージョン時代の名曲レッドブーツ(レッドツェッペリンを蹴り倒すという意味あいか?)まで続いた。
2009年ロックの殿堂入りをした際、友人であるジミーとステージに立ち、移民の歌とベックスボレロを演奏して和解したと思われたが?

実のところバディガイとも先生は深い関係がある。
不調に喘いだ80年代を脱したバディがし91年カムバックした背景の一つとしてジェフベックとの共演がある
バディはロックが得意なブルースマンだ。
2006年のライブを観たが、ジミ・ヘンドリックスのカバーは完璧だった。
というより逆でジミがバディに影響を受けたのだが。

ほんとのところ真相は不明だが、ブリティッシュロック界に影響を与えたブルース・レジェンドとして優先したのであろう。
それにしても最後のフィナーレ、スィート・ホーム・シカゴは圧巻だ。
ボニーレイットが豪快なスライドギターを聴かせ、トレイシーチャップマンとベスハートかボーカル、サイドをゲイリークラーク、ジミーヴォーン、ジェフベックが固める。
オバマ大統領ら招待客らが起立して拍手で賛辞を送る。


演奏が終わったあとジェフベック先生がバンザイをしてるのをみるとレッドツェッペリンはやはり嫌いなのかもしれない(笑)








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