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キャメル 〜ファンタジックロックの王者

キャメル は世界的にも根強いプログレッシブロックバンド。
リーダーのアンディーラティマーは難病を克服し、2010年頃から再始動。
中期以降バンドの主導権を担ってきたラティマーがいればそれはキャメルであることは間違いない。

五大プログレといわれるピンクフロイド  、キングクリムゾン、イエス、ジェネシス、ELPと違う点はシリアスなテーマや社会性を帯びたテーマを扱わず、極度にポップ化したスタンスも取らないことにある。

キャメルの作品はコンセプトアルバムが多いが、その特徴は音でストーリーを作り上げるとといったところか。
それは組曲でなく単独の曲でも叙情的でファンタジックなイメージである

キャメルはファーストアルバムからではなく、「ライブ・ファンタジア」いう当時二枚組のライブアルバムを聴いてから一気にはまっていった。
○ネヴァー・レットー・ゴー
ライブのハイライト曲
冒頭のマイナーなアルペジオから始まり、各自のソロへ繋がる。ここではプログレ界名サックス奏者、メルコリンズのソロも入り、怒涛のクライマックスへ‥

アンディーラティマーのブルージーなギター、ピーターバーデンスのエモーショナルなキーボードとの掛け合い、特にレコード一枚にロンドン交響楽団と共演したスノーグースは圧巻。
この作品はポールギャリコの小説を全インストメンタルで音楽化したもので躍動感あるその演奏に取り憑かれたのだ。
バンドにはカンタベリー出身のドラマー、アンディーワードとベーシスト、リチャードシンクレアが参加してるが、カンタベリー系ロックの特徴であるジャズロック臭さはない。
どちらかというと、ウエザーリポートやリターン・トウ・フォーエバーをロックっぽくしたスタイルだ。
そしてラティマーのプルージーで哀愁漂うギターが最大限の魅力なのである。

○アイス〜イントロだけでも泣けるメロディー。
中盤キーボードから続く哀愁溢れるプルージーなソロは圧巻

自分も20年ほど前ライブをみたが、ラティマーはいい響きのあるギターを弾いていた。
元々レスポールを愛用していたが、それがストラトに変わってもなぜか箱鳴りするようないい音を出す。

3年前ロイヤルアルバートホールでの公演を後にバンドとしての一体感も完成している。
新型コロナで活動を自粛してるのが残念でならない。
では最後にロイヤルアルバートホールの名演を❗️


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