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火曜サスペンス劇場は歌謡サスペンス劇場だった!

2時間ドラマというのがかってテレビのチャンネルを占めてた時があった。
火曜サスペンス劇場は1981年から2005年に渡り日本テレビ系列で放送された番組。
水谷豊主演の浅見光彦、山崎努主演の九門法律相談所、片平なぎさ、船越英一郎主演の小京都ミステリーなどは人気ゆえにシリーズ化をしていた。
日本のミステリーだけでなく海外のミステリーを脚本にしたり、かなり意欲的な作品も見受けられる。
ところが時代の波でビデオが普及し、ネットやゲームなど他のメディアの影響で視聴率が落ち消えてしまい番組は終了した。

さてこの火曜サスペンス劇場略して火サスにはもう1つの特徴として主題歌に力を入れていたことだ。
最も有名なのは岩崎宏美の聖母たちのララバイ、岩崎はそれ以外にも4曲歌ってる。
他にも竹内まりや、高橋真梨子、中村雅俊、杉山清貴、安全地帯が主題歌を歌ってる。

そんな中に1993年から1994年の半年間、遥かな時を越えてという主題歌を歌った中村彩花という歌手がいる。
彼女はこの歌をリリースしたあと、世間の前に姿を現わすことなく忽然と消えた。
テレビやラジオにも出てないし、コンサートも行なってない。

歌唱力は岩崎宏美や高橋真梨子らに匹敵するまではいかないが、かなりレベルの高い大型新人であったことが伺える。

そんなことから様々な都市伝説が浮かび上がった。
事故で亡くなったとか、病気で亡くなったとかは一般的なのだが、衝撃的なのは中森明菜影武者説である。

1989年7月に近藤真彦の自宅で自殺未遂を起こした明菜は緊急搬送された。この事件で芸能活動を一旦休止した彼女はシーンに戻ってくるが、おそらく引きずっていたこともありちょうど1992年頃から移籍騒動を始めとした様々なスキャンダルを起こし不遇な時期を過ごしている。

そしてその挽回のチャンスがこの火サスの主題歌であった。名前を出さず覆面歌手としての再出発そしてボーカルトレーニングを兼ねていたのではないか?

明菜はちょうどこ の主題歌が終了後に初のカバーアルバム歌姫を出して新境地を開拓し第一線に戻ってくる。

中村彩花の名前は中森明菜のアナグラムとも取れる。
声は似てる部分もあるが低音が違う感じがす
る。
しかしこれは技術的にも変えることは可能ではないだろうか。

ところで実際、有力な説は事務所とのトラブルで突如引退したというもの。

ミステリー番組が引き起こした歌謡サスペンス、令和となった今も未解決の事件である。

では最後に中村彩花の遥かなる時を越えて
山崎努の九門法律相談所のエンディングで

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