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自己紹介「四足の草鞋(わらじ)で市民ランナーをサポート」vol.2 ランニングコーチ(後編)

自己紹介vol.1 オーダーインソール職人編に続くvol.2ランニングコーチ編の後編になります。

私のランニングコーチとしての特徴

その後の私は、スポーツクラブでのランニング指導やホノルルマラソンツアーのアドバイザリースタッフ、大手企業の健康、運動セミナーでのウォーキングの講師を依頼されたりして経験を積ませていただきました。
2004年には合宿研修会のつながりで東京ランニングクラブに入会し、ランニング講習会を始めさせていただきました。講義と実技のセット、体系的なテーマの定例開催は、今もなお私の講習会の特徴となっています。
やがて会社勤めにピリオドを打ち、インソール職人、治療家としての修行を行いながら、クラブの講習会、練習会を広げてゆきました。
2007年に快体健歩療術院を開業し、後に講習会と練習会部門を快体健歩ランニングクラブとして運営させていただくことになり、現在に至っています。

こうして、アラフォー社会人市民ランナーから指導者になったわけで陸上の部活経験はありません。指導者をめざした頃に、「やっぱり箱根駅伝に出た人とかの教えを受けたいよね」という声を耳にしたことを覚えています。コモンセンスと認めながらもせめてもの思いで、市民ランナーの間で言われていたグランドスラム(=フルマラソンサブスリー、富士登山競争時間内完走、100㎞ウルトラマラソン10時間以内完走)を達成します。かといって、特に大会でバンバン上位入賞するとか、国際大会に出られるようなレベルでもなく、箱根駅伝経験者には到底及びません。

私の指導メソッドの特徴は、陸上部で代々受け継がれたものとか、トップアスリートが語っていたものをそのまま伝授するのではなく、解剖学やバイオメカニクス的に自ら説明できるものや、実践した(している)ことを説いていることです。
そしてもう一つ、市民ランナーの身体、思いへの共感力だと思っています。競技者である以前に、その人にとってランニングライフはどんなか?「なぜ走るか」に寄り添うことが必要です。ライフスタイルの中でのランニングの意味、時間、環境に合った指導を心掛けています。ランナーそれぞれの、その時々のランニングスタイルは実に多様で面白いものです。私はそこに接するのが好きなのだと思います。

講習会0129指示 (5)4

市民ランナーの皆さんへ

指導を受けられる市民ランナーに対して思うことが二つあります。一つは、自身の走力の把握がアバウトなことです。当然、練習の速さの精度もアバウトになります。1㎞10秒の違いはマラソンだと何分何秒になるかを改めて計算する方がほとんどです。速くなるには速く走ることではなく、適切な速さで正確に走ることになのです。GPS機能によるギアの進化でパフォーマンスがデジタルにダウンロードされることで満足してしまい、把握して実践には活かされていないのは残念なことです。

もう一つは、どんな練習をすればよいか?の「どんな」を探して単発実践してみるのは好きなのですが、自分のランニングライフ、スタイルにあった長期的な練習計画をトータルに描けないことです。ランニングイベントスケジュール帳はあるもののトレーニング日誌には及びません。走力向上のためには、テーマを決めて同じことを繰り返す中で身体能力を開花、増強させてゆくことが必要なのです。

これからの指導 ~より細かく、より科学的に。

気が付くとランニング指導歴はもう20年近くになります。正直、思い描いていた環境やツール、実績を積んでゆけていないことにガッカリもします。一方で、たくさんの人にマラソン、ランニングを通じて、人生の豊かさに何かしら貢献できていることを実感できる喜びを味わっています。

ここ4、5年の間で、科学の力でランニングのスキル、ギア、トレーニングは大きく発展しました。身近なところではGPS機能やランニングシューズのポテンシャルなど。また、新型コロナウィルス感染症のパンデミックにより市民マラソンとランナーのモチベーションにも影響を受けております。
今まで以上に、多様化する個々のニーズとスタイルに合った指導を心掛けなければならないと感じております。そのためにも新たなチャレンジをしてゆきたいと思っているところです。期待して下さい。

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