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2023年5月

2023年5月の読書メーター
読んだ本の数:7冊

40歳だけど大人になりたい
王谷晶/平凡社

タイトルですとんと落ちて。だけど、わたしって本当に大人になりたいって思っているのだろうか。そこからまた惑いはじめてしまった今年四十になるよ。似た感覚の事柄とこれはちょっとわからないの事柄が当たり前に継ぎ目なく存在し、モヤってる40歳も一様じゃないんですよ。それはそうよと噛みしめて。同い年の大スターのニュースを探して読むくだりが好きだ。というか、受動的な似たようなことは何度も経験していて、打ちのめされつつもスイッチ入れ直せる気がしていて好きだ。
火葬して埋葬しないって選択肢はあるのか。我が身に降りかかる未来の問題として気になる。誰が知っていることか?
読了日:05月05日
https://bookmeter.com/books/20928467


世界の朝ごはん-66カ国の伝統メニュー-
WORLD BREAKFAST ALL DAY/パイ インターナショナル

監修のお店だいすき。
しかし、朝ごはんを食べるのは旅先くらいなのである。だから朝ごはんはちょっと特別なきらきらした存在。味の想像がつかない食材の組み合わせに胸が高鳴る。塩辛い魚の干物と甘いココア粥をあわせるチャンポラード。甘いジャムトーストと醤油がけ温泉卵をあわせるカヤトースト。きになる。ブラウンチーズはながらく憧れの食品。
読了日:05月05日
https://bookmeter.com/books/20879799


梁塵秘抄
後白河法皇/光文社古典新訳文庫

日本の古典はもうこのシリーズでは読まないことにする。しかしこのコンセプトを悪とは言わん。ただ、ひたすらにNot for meである。現代語訳に目をつぶり、翻訳を飛び越えて、超訳。さむい。なかでも最大の「おいおい」は法文歌を恋歌風にしてある点。さすがにそれはない。それはもう、いま息をしている言葉とかそういう問題ではないじゃない。そのうえすべて女⇒男なのも気に入らない。原歌のモチーフをつかって大胆に創作してあるものも多いけど、それならせめてもっとリズムよくしてほしかった。
読了日:05月08日
https://bookmeter.com/books/3350807


人は2000連休を与えられるとどうなるのか?
上田啓太/河出書房新社

2000連休はさすがに要らないな……どういうことだろう、から。
2000連休あってもだれもがこうなるわけないだろと変な笑いがでた。見た目上のアクティブではないにしろ、「与えられる」というタイトルに反してものすごく能動的だしね。名言・金言・至言に共感の頻出でどんどん読みたくなる内容なのに、一定頁数を超えるとどっと疲れてこま切れこま切れで読むしかなかった。なんだこれ。結構あぶない本かもしれない。おもしろし。
考え込みやすい人に対して「大変だね」っていうのは違うとおもう。むしろ、考えずにおくことの方がきもちわるいのであって、気の済むまで考えさせてくれだ。ただしそれは、現実世界で自由にできることとは限らない。
読了日:05月13日
https://bookmeter.com/books/19431100


東欧怪談集
沼野充義/河出文庫

なんとも魅惑的な国(地域)名の並ぶ、血と土の匂いのする怪談。ポーランドしか行ったことないけど、あの土地にこんな物語が息づいているのは分かる気がする。
読了日:05月22日 
https://bookmeter.com/books/16426555


玩具修理者
小林泰三/角川ホラー文庫

怖いことと汚い穢いことは紙一重なのだ。SFとホラーの境目も曖昧だ。どっちも今存在する生身の目では理解できない。わからない。コントロールできない怖さ。
読了日:05月28日
https://bookmeter.com/books/545683


ふたりの証拠
アゴタ・クリストフ/ハヤカワepi文庫

どうしてどうして三作目も一緒に買わなかったんだろう。こんなにも気になるのに。まっすぐ進んでいたつもりなのに最後に円環がとじられて、振り出しにもどる。
一作目とは趣向を変えて「普通の小説」の態なの、むしろうまいとおもった。それでいて爆弾を抱え込んでいるの。
読了日:05月28日
https://bookmeter.com/books/504072


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